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z-bufferその奥は深いのか。
2008.05.28 Wednesday
号外
眼を疑いました。携帯の時事通信号外サービスが、中国が四川大地震の援助のため、自衛隊の派遣を要請したことを伝えてきました。
求められているのは航空機動輸送。空自の出番です。 距離からして、イラクにも展開しているロッキードマーチンC130輸送機の出番です。 もう、青やら白やらに塗り替える必要も無く、迷彩色のまま中国へ向かうと思います。 ギョーザの決着とか、どうせ恩を仇でとか、チベットは?とか、色々胸に閊えているものはありますが、中華野郎が憎っくき日の丸つけた軍用機でいいから助けてくれというのなら、ここは我々が古代中国から学んだ言葉「義をみてせざるは勇無きなり」に則るべきだと思います。 ■ 続報で上海や北京の空港、という話も出てきているようで、そうなると積載能力も速度も優れる民間の輸送機をチャーターする方が良いようです。 政府専用機の747も使えますね。 2008.02.28 Thursday
ふたたび殺戮の距離
人間関係というものは、物理的要因の外の距離感だと思います。
奉公先でデスクを並べる同僚より、はるか人形町で勤務するぜろさんと呑んだ方が、俺のユルみ方は激しい(毎度すんません)すなわち距離が近い。 その距離の極致、人権の完全なる無視が、殺しです。(情痴系は除く) 戦闘において味方の損害を少なくするには、敵の攻撃可能域外からの攻撃が一番ですが、現代のように多くの場合敵の規模が小さくまた隠れている場合、何らかの方法で近づく必要があります。 これを有利にするのがステルスであり高機動性ですが、兵士のリスクはゼロではなく、必要とされるスキルも高いものとなります。みすみす危険に近づく分だけ高コスト。 さらに人間の存在そのものが兵器の機動性やステルス性を阻害します。 兵士の命の値段が騰がり続けているわけです。 そして、2月初めの、イラクでの自爆テロ。実行者に知的障害者を使ったといわれる事件。 資金もロボティクスも持たないテロ犯でさえ、「兵士」の生命を危険にさらさない時代に突入しました。 今後、戦場では誰と誰が戦うのでしょうか?そして勝敗は? 失われる人命だけが、それを決します。これまでと同じように。 2008.02.20 Wednesday
トラウマ
海上自衛隊の観艦式に行ったことがあります。
横浜港からの出航でした。 見る側の艦隊を観閲艦と呼びます。同時に出航した数隻の列に、沖へ出るにしたがって、他の観閲艦が次々と合流し、艦隊を組んでいきます。 転舵のアナウンスのたびに、艦が傾き、列が整えられていきます。 勇壮としか表現のしようが無い眺め。軍艦に興味が無くても、チャンスがあればぜひ体験していただきたいと思います。 で、訓練演技を行う受閲艦隊と合流するのはずっと沖ですが、まだ陸地が見えるあたりは、一般の船がいっぱいです。 これがけっこう行儀が悪い。 見物しているのか微妙な距離で併走する貨物船(「微妙」はブリッジの中で、なんか文句を言うか?と協議していたので)や、漁船。漁船は接近してくるのもありますが、俺の乗った観閲艦の後ろ、別の艦が列に続いている状態で、その間を横切ったのにはびっくりしました。 無論、漁船にはここが自分の仕事場という考えがあるでしょうし、おっかない兵器を満載して太平洋の外洋へいってしまう軍艦のほうがヨソモノなのでしょう。 ただ、そういったものを、歯牙にもかけずに(乗ってると自分も強気になります)見事な艦隊を組んで航行しているさまは、これこそが軍事的示威だと思いました。 山ほどの人殺し道具を所持運用する軍は、市民に対し絶対に危害を加えられません。 市民が発狂して襲い掛かったとしても、人殺し道具=武器をもって対応することはきわめて難しい。 時代劇で言えば、強くやさしい「普通こんなデキた奴ぁいねえよ」な侍が「峰打ちじゃ」で殺さずに事を収める。そのくらいの事態収拾能力を「漠然と」求められています。 今回の事故で、仮に100%漁船の落ち度だったとしても、「あたった軍艦が悪い」と言われてしまうのは避けられません。 ■ FRPの漁船は、世界イージズ艦のトラウマです。言うまでも無くアルカーイダのボートによる自爆攻撃を受けた米海軍アーレイバーク級「コール」の悲劇によります。 この事件で、「先進」を2つ捨てる事になりました。ひとつはアルミによる軽量化を犠牲にしてボディを鋼鉄で作ること、そしてステルス性を低下させる、舷側全周への重機関銃設置。 大穴が開いたコールを救ったのは、米海軍の強力なダメージコントロール能力です。指示する側、また手足身体を駆使する乗員の働きは、究極のマンパワーと言えます。そして銃機関銃の設置は人間の目視がいかに効果的かを表しています。 空軍では、肉眼による視認の重要性を、「Mark1アイボール・センサー」と呼び習わしているようです。 ■ 将来、「あたご」が中国の軍艦に90式対艦ミサイルをお見舞いすることもないし、あやしげなJ10戦闘機にスタンダードミサイルをぶちかますこともないし、また北朝鮮の小型潜水艦にアスロックを食らわすこともないでしょう。 機嫌の悪い火山のような長距離火力を満載した7,700トンは、その存在と運用者の錬度によって、日本に対して何かを企んでいる国へ、不愉快さと口に出せない恐怖をもたらし、よからぬ行動を制します。これがプレゼンス。 不幸にも、弱点の記憶と錬度を問われる要素がかさなった今回の事件は、恐ろしく深い傷となりました。 2007.12.19 Wednesday
接待剣道
イージズ護衛艦「こんごう」のVLSから発射されるSM-3ミサイル、激しいブラストにシルエットとなる特徴的な艦橋。
大気圏外で弾道ミサイルに突進するキネティック弾頭は、何度見ても信じられない機動を見せる。爆破が意味をなさないマッハ10を超える世界で、それが弾道ミサイルを直撃する。 すごい。どう見てもすごいとしか言いようがありませんが、こんなとてつもないシステムも、イージズ艦という「船」。どう贔屓目に見積もっても時速70km/h程度の鈍足なプラットフォームに載っかっていては、迎撃ポイントに達せられるかどうか判りません。 北朝鮮の弾道ミサイルは嫌がらせ以上の能力は無いと思います。中国の大陸間弾道ミサイルはSM-3の射程より高く飛びます。 むかし、仕事先の広告代理店の人とのバカ話に「接待剣道」というのがありました。 接待ゴルフのように、「部長!ここ、胴、胴ですよ!」とお得意さまに打ち込んでもらいます。 ふと、そんなことを思い出しました。 |