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その奥は深いのか。
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赤白つけたぜ!
アゲイン (1) (スーパービジュアル・コミックス)
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楳図 かずお

 楳図さん宅訴訟:「景観乱さぬ」地裁が近隣住民の請求棄却

 これもまたバカ小学生だったころ、ワイドショーの中で、なんか輸入物のホラーっぽく気持ち悪い顔のついたゴムボールが流行って、問題になっているというものがあり、識者として児童文学評論家のなにがしとだれやらと楳図かずおがゲストとして呼ばれていました。

 なにがしとだれやらは、口を極めてその他愛もないオモチャを毒物のように罵っていましたが、楳図かずおが「これは子供には面白いかもしれないなー」と発言したとたん「あんたのような〜!」的決めつけをぶちかまされ、小学生ながらこれはガキのケンカ以下だと憤慨しました。

 敬意が無さ過ぎやしないか?おまえらは「漂流教室」のようにバカ小学生たちを戦慄させ泣かせ感動させ楽しませてはくれていない。それ以来、楳図かずおシンパです。

 訴訟をかました二人のババア御婦人を見ていると、スラップスティックSFの名作「アゲイン」が思い出されてなりません。永遠の幼稚園児「まことちゃん」は、本作のスピンオフ・キャラクタなのです。

 「奥様オケの底が抜けてますわ!」

 もっと悪口を書こうと思っていたのですが、ダジャレも決まってるのでこのへんで。

ゼブラーマン [DVD]
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| 魂の読書 | 18:18 | comments(0) | - | pookmark |
水煙を従え火を吐き天空をめざすもの
 というわけで、ニコニコ・プレミアム会員代を払った御利益か、JAXAよりの送出画像の不具合以外、ストリーミングは途切れることなく、実に快適にH2A・フライト15の打ち上げを見守ることが出来ました。

 メインペイロード「いぶき」ほかピギーバック衛星7基も無事軌道投入され、あっけなくさえありました。

 しかし今回、フライト15は、8機の衛星以上のもの、今後しばらく苦難を極める技術立国の希望も背負っていたと思います。

 メインの「いぶき」より、必然的に露出が多くなった「まいど1号」の東大阪宇宙開発協同組合(なんと今時SFっぽい名前)今村博昭理事長は、「不況に苦しむ全国の中小企業にとって、衛星が希望の星になってほしい」と話しました。

 JFKが就任間もなく、月への到達を宣言したときのように、「宇宙」と言う存在は、人々を奮い立たせます。政治家がろくな言葉を持たぬ昨今、中商工会のおっさんである理事長は、いわばケネディに匹敵するコメントを発したと思います。

 次回の打ち上げは、日時の決定はなされていませんが、15回にわたるH2Aシリーズが、H2Bへとメジャーアップグレードされます。メイン・エンジンを2基クラスタ化し、HTV(宇宙ステーション補給機)をISSめがけ打ち上げます。
 
 また、ハラハラする打ち上げを見ることが出来るはずです。そして成功の喜びも。

 ■

 話は飛びますが、「七人の侍」で、剽軽なムードメーカー平八が「戦に何か高く翻げるものがないと寂しい」と幟旗を作り、彼の死後、勘兵衛たちが沈む中、菊千代が敢然とその旗を掲げ、目にした勘兵衛がすっくと立ち上がるシーン。

 ロケットとは平八の幟旗のようなものだと俺は思います。
| Science/Technology | 10:55 | comments(0) | - | pookmark |
飛ぶ夢をしばらく見ない
 「鳥人間コンテスト」2009年開催中止

 この番組、実は嫌いでした。小汚いお御輿みたいなのが無様に落下するばかり。「航空」を舐めとんのかとガキの分際で憤慨していました。

 もちろん、滑空部門から動力機部門へ、並みのシロウトを寄せ付けぬ工学と体力とガッツの戦いになってからは、手に汗握りましたね。いつだったか、ついに琵琶湖を横断したときには泣きました。

 人間の感動がどうとかよりも、「飛行機」というメカニックは、その極限の性能を見せるとき、心臓を掴まれるようなエモーションを巻き起こします。この場合は人力の極限。多くは軍用機のようなあり得ない機動。旅客機には殆ど感じませんが、伝説のボーイング707のバレルロールを目の当たりにしたら、グッとくるでしょうね。俺だけですか。

 テレビ局も営利が最重要ですから、この決定もアリでしょうが、目もくらむような夢、ガキをテレビに釘付けにするような番組を放送しないと、長期的にはテレビ離れを加速するだけだと思います。

 明日は我らがH2Aフライト15が、衛星「いぶき」とピギーバック衛星「まいど1号」他7機を打ち上げますが、いつも細い回線のストリーミング中継で四苦八苦して観て、「なんでテレビでやんねーんだよ」と不平タラタラでしたが、今回は本家JAXAだけでなく、ナショナル・ジオグラフィックチャンネル、そしてニコニコ動画で中継するという豪華版。俺はこれからニコニコのプレミアム会員になります。

 もう地上波テレビなんかに用はない。
 つまらんものはタダでも観る必要は無いということです。
| Science/Technology | 00:00 | comments(0) | - | pookmark |
僕たちは刑事(デカ)になりたかった[3]:ユージンと亀吉
CSI:マイアミ シーズン2 コンプリートDVD-BOX1
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 とくに身近に賛同者もいないまま、個人的ブームを繰り広げているTVシリーズ「CSI:」三部作ですが、誰にいちばんグッとくるかというと、やはり「CSI:マイアミ」。渋いホレイショー・ケイン主任ですね。
 無表情さ、冷静さ、そういったトータルでの強面が、生身の男としての弱さを醸しだす役割も持ち、彼の陰影を深くしています。

 エピソード「全てを見ていた男」では、見た目はおっさんですが知能が7〜8歳で遅滞したユージンという男が、犯罪の目撃者として登場します。
 ホレイショーという渋いおっさんが、子供であるユージーンに困りながら、やがて信頼関係を成立させていきます。
 推理もさることながら、正義と友情の極限を行くストーリィで思わず泣けてしまいます。
 もはや外道としか言えない犯人に対し、ホレイショーが眉一つ動さず、声を僅かも変えず、音もなくブチ切れるところが見せ場です。

 化学捜査班という特別なチームを舞台にして成功を収めた「CSI:」ですが、警察の特別なチームといえば、火付盗賊改方という特捜部隊を扱った池波正太郎「鬼平犯科帳」の先見性はさすがだと思います。
 「鬼平」が雑誌「オール讀物」で絶賛連載中、俺は親父殿に「マンガばっか読むんじゃない」と叱責を喰らったりしましたが、なんのことはない、彼が読んでいるものは大抵のマンガよりはるかに面白く痛快だったわけで、「オール」にはその他エロい小説もあり、俺がいかにバカガキであったにせよハンディありすぎです。なんだよ。

 エピソード「鈍牛(のろうし)」には亀吉というやはり知恵の遅れたキャラクターが出て、彼をどう処置し、情報を引き出すかに長谷川平蔵の推理と優しさが発揮され、これもまた思わず涙腺のゆるむストーリィです。

 刑事は疑うことが仕事のセオリーですが、そこで無垢なるものを信じる。という展開が良いですね。

 刑事物ではありませんが、往年の名作「エアウルフ」でも「ボビー少年の活躍!! 大型戦闘ヘリBX16を撃墜せよ」というエピソードがあり、これまた無表情なジャン・マイケル・ビンセント演じる主人公ホークと、ダウン症の少年ボビーの友情に、深夜テレビの前でウルウルしたものです。

鬼平犯科帳〈5〉 (文春文庫)
鬼平犯科帳〈5〉 (文春文庫)
池波 正太郎
| 魂の映像 | 23:12 | comments(0) | - | pookmark |
変態は変態。
 マーチン・スコセッシ監督、レイ・リオッタ、ジョー・ペシ、ロバート・デ・ニーロ主演、マフィア映画の名作「グッドフェローズ」では、マフィア仕事の合間、男たちは料理をしまくります。ポモドーロの赤と、制裁や暗殺の流血が対比され、お洒落この上ない。
 「仁義なき戦い」シリーズで登場人物たちは何一つ美味いものを食べさせてもらえません。無論時代が違う、というか対比に無理が有りまくりですが、それでもそもそも食に対するメンタリティが彼我では雲泥の差があります。その圧倒的長所の前に、戦争がヘタなど何の欠点になりましょう。

 だから、イタリアは枢軸いちのヘタレなのです。

 アニメ「ヘタリア」放送中止 「諸般の事情」で

 俺はポリティカリーインコレクトなネタは大好きなので、「ヘタリア」読みました。面白い。しかもユルいユルい。この程度。
 このネタには「自虐の洞察」とでも言うべき、自らも冷酷に客観視しバカにしておく、という前提が必須です。そうしないとただの悪口になりギャグは成立しません。この場合の悪口はレイシズムと呼ぶことさえ出来ます。
 「ヘタリア」でも枢軸の仲間すなわち我が日本とドイツも、民族的気質という鬱屈をかかえ、「ヘタレ」の免罪符の下自由奔放なイタリアを羨ましがっているとさえ言えます。

 イタリアというのは、枢軸の一員であった第二次大戦時はおろかこの21世紀においても、現職首相が、与党党首として「選挙に勝つまでセックスを断つ!」と公約する、文化レベルの高い国です。

 メカの世界においては、「カッコイイ」と言う性能を第一義とし、それを易々と世界最高に到達させる資質を持ち合わせ、たとえば徹頭徹尾レーサーでありグランツーリスモであるフェラーリの前には、名車ポルシェも所詮「戦車屋」のクルマでしかありません。

 この楽しいある意味「罵り合い」に参加するには、ある意味「変態」であることが条件です。ドイツの宿敵大英帝国は、世界に冠たる変態の本場ですし、大フランスはオカマ共和国です。極東の果てにある我が国は、異常なまでの勤勉と、独英に匹敵する独創と思い込みで参加資格を得ています。

 「ヘタリア」でおっぱいをつつきたがる朝鮮というギャグは秀逸だと思いました。俺はバカにできるほど韓国の事を知りません。すなわち、バカにするしない以前に、この「ヘタリア」世界での参加資格を得ていないのです。

  青鳥(チンニャオ) (光文社文庫)
青鳥(チンニャオ) (光文社文庫)
ヒキタ クニオ
| 魂の読書 | 16:01 | comments(0) | - | pookmark |