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z-bufferその奥は深いのか。
2008.09.26 Friday
みたいな
第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞
この賞そのものを初めて知りましたが、ケータイの分際で、世界最古のラヴ・ストーリィである源氏物語を名に冠すとはいい度胸だと、のっけの差別発言です。 さぞやアタマが変になるだろうとネガティブな期待をして読んでみましたが、このブチブチの言葉の流れ、サイクルの速すぎる訥弁というか、面白いと思いました。 書いてある内容その他、まったく同感できる部分はありませんし、主人公のコの心象を考えるのも苦痛ですが、同感できない奴の事を読ませるのも小説です。 まとめとしては我々の世代の兄貴分にあたるネットゲリラ氏のエントリがわかりやすいです。 引用されているスレッド、そしてコメント中で、爆発的に現れるパロディの数々。 これほど引きの強い原典は珍しい。 それにしても、秋元康は本当に商才がありますね。彼が何かを売り出すたび、「おまえ本当はこんなもん好きじゃないだろ」と心中ツッコミを入れるのも20年前と一緒ですが。 瀬戸内寂聴がひそかにケータイ小説に挑んでいたそうです。 1行がえらく短く、ページのないスクロールのみ。フンドシのような原稿用紙で誰が何を書くか? トリッキーな事といえばやはり筒井康隆。小説に限らず詩も果てしないスクロールとかで何かやれそうです。 俺はとある呑み屋の主催する句会に所属していますが、思いついたアイデアはケータイにメモしていきます。すくなくともこの用途としては、紙のメモやラップトップより具合は良いです。 2008.09.23 Tuesday
馬鹿を罵れ
漢字、書けません。こないだある書類に手書きで文書を書かされたときは「事前にPCで打たせてもらわんと困る!」逆ギレしかけました。
俺の世迷い言の90パーセントは、SIIの強力な電子辞書と、あまりの国賊&精薄っぷりに御役御免にしたMS-IMEの代わりに導入したATOKでできています。 常用漢字表に「刹」「椎」「賭」「遡」の4文字を新規追加 - 漢字小委員会 今回の審議は「刹」「椎」「賭」「遡」「蒙」を生かすか殺すかをやったわけですが、 >「蒙」には暗いという意味があり、蒙古にも"暗くて古い"といった蔑視の意味もあるため、いい漢字ではないということで今回の除外に至ったという。 この文化審議会国語分科会漢字小委員会なるものが、漢字を増やしたり減したりしてることはうっすらと知ってはいましたが、「いい漢字」などという曖昧な決め方をされているとは知りませんでした。 >また、「賭」は「賭博(とばく)」などに使われ印象は悪いが、新聞用語でもあり使用頻度が高いことが理由となった。 「悪い」ってなんだ。それなら「悪」も消してしまえと小学生的義憤にかられました。 バクチも、お頭が薄暗いやつも、文字のあるなしにかかわらず存在し続けるわけで、それを表現する手段を勝手に減らすことに何の意味があるのか。 俺は今日初めて「池沼」というネットスラングの意味を知りました。大マヌケにも「イケヌマ」という人名で誰かのコテハンだと思っていました。 国辱FEP、MS-IMEは言うまでもありませんが、ATOKといえど「白痴」「精薄」「気狂い」これらは単語としてデフォルト登録されてはいません。 「知的障害者」略して「知障」を変換して第一候補が「池沼」。 無害で、意図する意味とかけ離れた単語になる。悪意と冷笑。 スラングが増えることは、歴史の必然で普通のことです。 しかし「悪い」という判断基準でネガティブな意味を持つ漢字を消せば、言葉の持つ「口に出しづらさ」が果てしなく弱まり、審議会のお歴々がおそらく大嫌いであろう差別的表現は変化して強化され続けます。 まあ、オッサンのくせにケツの青い、漢字書けない文法に暗い無知蒙昧の輩のタワ言など、国語の未来を造る審議会のお歴々にはそれこそ蒙昧主義なのでしょうが。 |