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その奥は深いのか。
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号外
 眼を疑いました。携帯の時事通信号外サービスが、中国が四川大地震の援助のため、自衛隊の派遣を要請したことを伝えてきました。

 求められているのは航空機動輸送。空自の出番です。
 距離からして、イラクにも展開しているロッキードマーチンC130輸送機の出番です。
 もう、青やら白やらに塗り替える必要も無く、迷彩色のまま中国へ向かうと思います。

 ギョーザの決着とか、どうせ恩を仇でとか、チベットは?とか、色々胸に閊えているものはありますが、中華野郎が憎っくき日の丸つけた軍用機でいいから助けてくれというのなら、ここは我々が古代中国から学んだ言葉「義をみてせざるは勇無きなり」に則るべきだと思います。

 ■

 続報で上海や北京の空港、という話も出てきているようで、そうなると積載能力も速度も優れる民間の輸送機をチャーターする方が良いようです。
 政府専用機の747も使えますね。
| 時事[安全保障] | 15:04 | comments(0) | - | pookmark |
Knowledge / Savage
 幸運にも訪れることが出来た国だから気になるのだと思いますが、この暴動のニュースは、日本においては通信社系しか扱っていないように思います。
 だから、多くの方はワールドカップ開催国としての印象=話題という認識を持たれているようで、俺としては寒々しく感じるエントリが散見されました。あくまでも俺としては、です。

 1994年、撮影でケープタウンに赴きました。大統領はついにネルソン・マンデラ。街はきれいで、からりとした地中海型の気候は過ごしやすく、人種の混在感も妥当に思えました。

 高台には結構な邸宅が立ち並び、ショッピングモールにはものがあふれ、スーパーでは野菜と肉の規模と種類に圧倒されました。
 地中海気候はやはりブドウに最適で、ワインも安くて美味い。
 快適な都市から車で2時間も走れば平原が広がり、ダチョウ、インパラ、変なお猿、と本物のアフリカの野生動物を見ることも出来ます。
 白人と、我々一部黄色人種は。

 空港からケープタウンの中心に向かう幹線道路の脇には、ゲットーがありました。
 果てしなく続くバラ線のフェンス、ナマコ板のバラック。なぜか細かい紙くずがいっぱい舞っていました。

 高台の白人が住む邸宅群は、武装した警備員に護られています。

 現地コーディネーターの助手権運転手はカラードのまじめで優しい青年でしたが、ロケ地に向かっていると、低脳そうな白人が乗った車に危険な追越をかけられ、そいつはあろうことか前に出たとたん急ブレーキを踏むという嫌がらせをしてきました。
 「てめー黄色人種なめんなよ!」と一同は憤りましたが、「よくあるから大丈夫ですよ」と青年になだめられました。
 かれはケイタリングの残りを、「兄弟に」と言っていつも持ちかえっていました。
 食品が安いあの国で。薄給であることは間違いないでしょう。

 撮影が終わり、再びSAAの、寸詰まりジャンボ747SPに乗り、南アフリカを離れる時、純粋にレジャーとしてこの国に来る事はないだろうと思いました。

 オランダ→イギリスとチェンジした宗主国、その中での混血であるアフリカーンス、宗主国の人間と現地アフリカンの混血カラード、現地アフリカン、インド人、他のアフリカ各国から来た移民、当時はまだ我々はこういわれた「名誉白人」日本人。(反吐がでるような言葉です。)
 とにかくマンデラが勝った。というだけで何もかも整理がついていない。

 ■

 今回の暴動は、BBCのニュースによると、ジンバブエが教育に力を入れ、結果的に能力の高くなったジンバブエ人の出稼ぎ労働者が、南アフリカ人の雇用を奪う形になった事への不満が爆発した。というもののようです。

 その奥には、結局、格差の頂上をがっちり維持し続ける白人と、底辺に追いやられたままの他の人種というアパルトヘイトの頃と変わらない図式があり、対立は「他の人種」の中でだけ流動的にテーマを変えていつまでもつづいています。

 白人は、「他の人種」連中で適宜ガス抜きしてくれればいい。と、考えていないかもしれませんが「容認」していると思います。

 もしかしたら無意識のうちに。
| 時事[国際] | 18:35 | comments(2) | - | pookmark |
不死身の二ツ名
 今年はデビュー50周年でもあります。
 
 学生時代―1980年代はじめ、中古のカブを保有していました。

 そのころは、同じくHONDAがリリースしたロッパルこと「ロードパル」を皮切りに女性でも乗れる50ccスクーターのブームが巻き起こっていました。
 一方カブは今でこそ若者も乗ってますが、本当に出前と新聞配達と農家の爺さんしか乗らないダサダサの実用車でした。

 ある日ヒマだったので、スクーター乗り(これも50cc。いまどきのトッポいビッグスクーターを想像してはイケナイ)の友人2人と、近所の海っぺり(玄界灘)に用もなく走りに行き、工事中か何かのほぼクローズされた直線道路を発見し、ゼロヨン(400mはなかったと思います)をやりました。

 2台のスクーターは忘れもしない同門の「タクト」とヤマハ「ベルーガ」。
 やはり発進加速は2スト・無段変速のスクーターに分がありました。カブは4ストで、変速ペダルを蹴飛ばして追いすがります。
 一度は離されましたが、エンジンは意外なほどの伸びを見せ、60km/h前あたりで頭打ちのきたスクーターに追いついた時、スロットルにはまだ引きしろが残っていました。

 そのとてもカブとは思えない「ギーン」という異様な金属音は忘れられません。
 もちろん、エンジンはなんともありませんでした。 

 書いていて恥ずかしくなる若気のボンクラっぷりですが、さらにこの頃、原付にヘルメット着用は義務付けられておらず、3人ともボンクラ頭を風にさらして走っていました。
 野蛮だった昭和の話です。

 まじめな話としては、圧倒的な燃費の良さですね。具体的数字は知りませんが、リザーブタンクに切り替えたことを忘れるほどです。それも使い尽くすと、エイと傾ければタンクにへばりついた分で300mくらい走りました。それを数回。やっぱりボンクラ話でしたか。

 ■

 日本のメカ自慢をするなら、ミツビシ・ゼロでもシンカンセンでもなくカブが筆頭に挙がるでしょう。
 世界中で人々の生活を支えまくっている乗り物。それもどちらかといえば先進国と呼ばれる国以外の国々で愛用されていることは誇りです。

 福井社長は、できれば例のポケットのないツナギを着てカブに跨ってほしかったですね。
| Science/Technology | 04:51 | comments(0) | - | pookmark |
天眼
 JAXAの陸域観測衛星「だいち」が中国の四川大震災の映像を送ってきました。

 陸路の分断と悪天候に阻まれ、報道が入れぬ場所であろうと、またミャンマーのサイクロンの被害のように、権力にしがみつく人間がなりふり構わず隠そうとしても、人間の可視域外を見通すセンサは、その冷徹な分解能で破壊された「国土」、すなわち「人間の土地」の有様を「可視化」してくれます。

 日本からの救援隊も、現地入りしました。しかしまだ目的地まで5キロ、徒歩移動する必要があるかもしれません。
 地上の交通は寸断され、中国人民解放軍が、初動救援で投入した空挺部隊は、悪天候と高地ゆえの気圧の低さから、すくなからぬ犠牲を出したようです。

 悪天候の前にヘリの運用も難しい。ある新聞の社説は、米軍の全天候型ヘリなら役立ったと仰っていますが、ペイロードを満載したヘリの航続距離をご存知なのでしょうか。もちろん空中給油装置を搭載していますが、中国領空を米空軍の空中給油機が飛ぶ事が許されるでしょうか。
 あげつらう気はありませんが、フーチンタオ主席に対する持ち上げ方とか、この新聞社の論旨の能天気さに少し腹が立ちました。

 自らを犠牲にして学童を救った教師の話が見られます。その崇高さはかけがえのないものですが、そもそも「おから建築」と呼ばれるインチキ工事でなければ、学校は倒壊しなかったわけです。

 こういった美談や、前述の論説でも「持ち上げ」られている現地に入るフーチンタオ主席の激励や、こないだの長野がウソのようなえらい持ち上げられ方の日本の救援隊も、煙幕の一種かと斜め視線で見てしまうのは避けられません。

 それでも、5万人に達するといわれる死者を悼むイメージを持とうとしますが、当然のことながら規模がでかすぎて像を結びません。
 結局、衛星高度からもたされた無機的な映像と、その分解能からうっすらとわかる破壊のスケールに慄くばかりです。

 もちろん、各国の偵察衛星も、貴重なスラスタ燃料をふかして、四川上空へ撮影に集まっているのでしょう。
 これらの衛星たちは、むごたらしい有様を、可視域の詳細かつ鮮明な画像=敵性国家の秘密情報として地上へ送り続けています。

 そのお下がりを我々が見られるのは、何年後になるのでしょうか。
| 時事[国際] | 20:45 | comments(0) | - | pookmark |
笑止と従容
 嫌煙派の善男善女の皆様は、心中快哉を叫ばれたのではないでしょうか。
 焼身自殺未遂の男性が、警察で一服点けようとして、図らずも本懐遂げちゃった、不謹慎ながらコントのようなあの事件。

 興奮しているであろう男性を、落ち着かせるためか警官は喫煙を許可したわけですが、このアメニティの追求と相反するかのごとき決定的民度の低さが喫煙派の弱点です。

 そして例のタスポ。ぜろさんが予言したように、主目的である未成年の喫煙補導の減少には「実験段階」からつながらず、いきなりの万引きや、あろうことか詐欺まで出る始末です。
 これもまた官僚の民度の低さが生み出した単なる「金儲け」で、多くの場合真っ当な経済活動をあらわす「金儲け」という言葉に対してむしろ失礼で、こんなもんは国主導の「ミカジメ」以外の何者でもありません。

 JTは自販機への批判をタスポでかわして売り上げアップを図るつもりだったのかもしれませんが、自販機へのコスト投入の厳しさからタバコ屋さんそのものが消えていく運命にあるようです。

 まあ俺の周りではコンビニで買えるから良いという意見がほとんどですし、酒やタバコを自販機で買う必要は無いと思います。
 いまどきそんな奴はいないと思いますが、親父の背広を持ち出し、変装して買おうとして失敗、あえなく補導。なんていうのも大人になる通過儀礼でしょう。

 刑事もののドラマでは、タバコ屋で聞き込みをしたり、電話(赤電話!)をかけたりというシークエンスが定番でしたが、それらもまとめて野蛮な昭和の思い出になってしまうのでしょうね。



 かつてF1のマシンは、多くがタバコ会社をスポンサーに持ち、いろいろな銘柄の広告がマシンを彩っていました。

 最近ではフェルナンド・アロンソがルノーでチャンピオンを獲った時のマシンが、JTのマイルドセブンのブルーでした。とはいえここ数年ほとんどのグラン・プリでタバコの広告は禁止され、色だけは残すもののブランド名は表記されなくなりました。

 フェラーリのスポンサーはマルボロでしたが、その場合ブランド名の代わりにバーコードを纏いサーキットに現れました。

 そして今年、マルボロは意匠の赤い三角も捨て、ただのバーコードとしてマシンを彩っています。他に、タバコ会社のスポンサードを受けているチームは存在しません。
 マルボロは、名前も意匠も出さず、2011年までフェラーリのスポンサーを続けるそうです。

 おそらく、2011年が喫煙文化の一つの姿が滅ぶ時になるのでしょう。
 若い子と話すと、タバコとF1の話はピンと来ないようです。だからこそ、何もなしのバーコードをフェラーリとマルボロは選んだと思います。
 添い遂げるという言い方がふさわしい気さえします。

 俺は、歳食ったものの特権として、バーコードを見るたび、黒いJPS、黄色いキャメル、青いジタン等々を思い出します。
 そして、マクラーレン・ホンダのスポンサーだった時のマルボロ=セナ、プロストとともに最強の名をほしいままにした、白地に鮮やかな蛍光の赤い三角を纏ったあのマシンの事を。
| 最後の喫煙者 | 00:29 | comments(0) | - | pookmark |