2013.10.05 Saturday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - | pookmark |
CALENDAR
SPONSORED LINKS
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
blogscouter
MOBILE
LINKS
PROFILE
OTHERS
|
z-bufferその奥は深いのか。
2008.02.28 Thursday
ふたたび殺戮の距離
人間関係というものは、物理的要因の外の距離感だと思います。
奉公先でデスクを並べる同僚より、はるか人形町で勤務するぜろさんと呑んだ方が、俺のユルみ方は激しい(毎度すんません)すなわち距離が近い。 その距離の極致、人権の完全なる無視が、殺しです。(情痴系は除く) 戦闘において味方の損害を少なくするには、敵の攻撃可能域外からの攻撃が一番ですが、現代のように多くの場合敵の規模が小さくまた隠れている場合、何らかの方法で近づく必要があります。 これを有利にするのがステルスであり高機動性ですが、兵士のリスクはゼロではなく、必要とされるスキルも高いものとなります。みすみす危険に近づく分だけ高コスト。 さらに人間の存在そのものが兵器の機動性やステルス性を阻害します。 兵士の命の値段が騰がり続けているわけです。 そして、2月初めの、イラクでの自爆テロ。実行者に知的障害者を使ったといわれる事件。 資金もロボティクスも持たないテロ犯でさえ、「兵士」の生命を危険にさらさない時代に突入しました。 今後、戦場では誰と誰が戦うのでしょうか?そして勝敗は? 失われる人命だけが、それを決します。これまでと同じように。 2008.02.20 Wednesday
トラウマ
海上自衛隊の観艦式に行ったことがあります。
横浜港からの出航でした。 見る側の艦隊を観閲艦と呼びます。同時に出航した数隻の列に、沖へ出るにしたがって、他の観閲艦が次々と合流し、艦隊を組んでいきます。 転舵のアナウンスのたびに、艦が傾き、列が整えられていきます。 勇壮としか表現のしようが無い眺め。軍艦に興味が無くても、チャンスがあればぜひ体験していただきたいと思います。 で、訓練演技を行う受閲艦隊と合流するのはずっと沖ですが、まだ陸地が見えるあたりは、一般の船がいっぱいです。 これがけっこう行儀が悪い。 見物しているのか微妙な距離で併走する貨物船(「微妙」はブリッジの中で、なんか文句を言うか?と協議していたので)や、漁船。漁船は接近してくるのもありますが、俺の乗った観閲艦の後ろ、別の艦が列に続いている状態で、その間を横切ったのにはびっくりしました。 無論、漁船にはここが自分の仕事場という考えがあるでしょうし、おっかない兵器を満載して太平洋の外洋へいってしまう軍艦のほうがヨソモノなのでしょう。 ただ、そういったものを、歯牙にもかけずに(乗ってると自分も強気になります)見事な艦隊を組んで航行しているさまは、これこそが軍事的示威だと思いました。 山ほどの人殺し道具を所持運用する軍は、市民に対し絶対に危害を加えられません。 市民が発狂して襲い掛かったとしても、人殺し道具=武器をもって対応することはきわめて難しい。 時代劇で言えば、強くやさしい「普通こんなデキた奴ぁいねえよ」な侍が「峰打ちじゃ」で殺さずに事を収める。そのくらいの事態収拾能力を「漠然と」求められています。 今回の事故で、仮に100%漁船の落ち度だったとしても、「あたった軍艦が悪い」と言われてしまうのは避けられません。 ■ FRPの漁船は、世界イージズ艦のトラウマです。言うまでも無くアルカーイダのボートによる自爆攻撃を受けた米海軍アーレイバーク級「コール」の悲劇によります。 この事件で、「先進」を2つ捨てる事になりました。ひとつはアルミによる軽量化を犠牲にしてボディを鋼鉄で作ること、そしてステルス性を低下させる、舷側全周への重機関銃設置。 大穴が開いたコールを救ったのは、米海軍の強力なダメージコントロール能力です。指示する側、また手足身体を駆使する乗員の働きは、究極のマンパワーと言えます。そして銃機関銃の設置は人間の目視がいかに効果的かを表しています。 空軍では、肉眼による視認の重要性を、「Mark1アイボール・センサー」と呼び習わしているようです。 ■ 将来、「あたご」が中国の軍艦に90式対艦ミサイルをお見舞いすることもないし、あやしげなJ10戦闘機にスタンダードミサイルをぶちかますこともないし、また北朝鮮の小型潜水艦にアスロックを食らわすこともないでしょう。 機嫌の悪い火山のような長距離火力を満載した7,700トンは、その存在と運用者の錬度によって、日本に対して何かを企んでいる国へ、不愉快さと口に出せない恐怖をもたらし、よからぬ行動を制します。これがプレゼンス。 不幸にも、弱点の記憶と錬度を問われる要素がかさなった今回の事件は、恐ろしく深い傷となりました。 2008.02.15 Friday
わたしが死んだら、わたしの心だけつれていって
「南極1号」の国日本では「電子化された魔性の女」などという恐ろしげなシロモノでなくとも、きわめて緩やかに性行為を目的としたロボットが出現すると思います。
レビー博士が日本の状況をどのくらいご存知かは判りませんが、ラブドールは「人工皮膚は赤ちゃんのお尻ほど滑らかだ」ほどではないにせよ、シリコンだけでかなりの線を行っているそうですし、たとえジゴロ・ジョーのように至れり尽くせりで無いデクの棒でも、平面でもセックスの対象とするある種の日本人男性のような歩み寄りがあれば、セックスロボットの未来は思いのほか近いと思います。 「AI」のジゴロ・ジョー。なかなか良かったですが、SFでは「恋に落ちる」など珍しくもありません。 「ブレードランナー」のレイチェルとなら、堕ちて行くのも上等ですし、「イノセンス」では「なぜ人間は自分の似姿を作るのか?」というロボティクスの深部へもぐりこんでいきます。 「未来の人間はセックスロボットと恋に落ちるのか?」のタイトルを目にしたとき、真っ先に思い出したのは松本零士70年代の怪傑作、四畳半とSFを合体させた「ワダチ」です。 「ヒミコ」というアンドロイド(セクサロイド)が見せる、主人公山本ワダチへの純愛でした。 2008.02.04 Monday
せめて祝福を
イランが観測ロケット打ち上げ、米欧の懸念必至
イランが国産ロケット打ち上げ 独自開発アピールか イラン:初の人工衛星に向けロケット実験 軍事力誇示か イランが宇宙開発拠点・ロケット発射実験の成功を表明 日本としての懸念。それは、そうなのでしょう。 ずいぶん洗練されていますが、このロケットの基になったと思われるミサイル「シャハブ3」は、ロシア(ソヴィエト)のスカッドを祖先に持ちます。 国情も違うし、そもそもの地政学的位置もまったく違うイランと、日本の宇宙開発の方針に接点が無いと思われているのかもしれませんが、4紙こぞって、まるでテポドンの時のような論調は、それは、そうなのでしょうが、哀しい。 日本は、スカッドの亜流を使う必要も無く、独自のロケット開発を行っていますが、今や、主力ロケットであるH2Aが軍事偵察衛星をいくつも打ち上げ、学術用途の陸域観測衛星でさえ、その探査能力からデータを公開できないものもあります。 すでに日本は、宇宙を戦場にしています。 ロケットを「宇宙」と呼べるレベルまで上昇させるのは並大抵ではありません。 イランが、今回の打ち上げを本当にICBM開発能力の示威とカムフラージュ「のみ」で行ったなら、不快の一言ですが、宇宙開発の意思が本当にあるなら、いちおうの先人である我々は、祝いの言葉があっても良いのではないかと思います。 |