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z-bufferその奥は深いのか。
2007.10.18 Thursday
Free Bird
地元のバーで呑んでいると、音楽、ないしは音響業界の方と思われるおっさん二人客が現れました。
店内でかかる曲にいちいち反応して面倒くさかったのですが、ふとこんな話をしました。 「北朝鮮に拉致された弟、あれなんつったっけ?とにかくその頃、兄貴とレイナード・スキナードとか聴きまくってたんだってさ。」 蓮池氏とその兄者のことのようです。 「ロックを聴きまくる」時期。レイナードのサウンドから引き裂かれ、あのプロパガンダ曲しか存在しない世界へ連れ去られる。 なんという非道。 もちろん拉致の全ては許しがたい非道ですが、これは心臓に滲みるように悲しく、涙が出そうになりました。 半島はどう処理されるのか?金正日の運命は? 地政学、国家間のかねあい、人道? どうでもいい。 チャウシュスク夫妻と同じ最期を望みます。 2007.10.14 Sunday
調達情報
モニタとマウスと打ち合わせばかりで進む仕事をしていると、“アメリカンチョッパーズ”とか“アメリカンホットロッド”とか“職人の道具”とか、ものを作っている映像が素晴らしく魅力的で、つい逃避してしまいます。フロージェットで複雑なロゴを切り抜いたメスのステンレス板に、同じロゴのオスをブラス(真鍮)から切り出し嵌め込み、接着剤も溶接もなしにイッパツでフルフラットな象嵌プレートにするなんて!
見た人はあの作業に鳥肌立てたことと思います。閑話休題。 たいした意味もなく英国国防省のニュースフィードを読んでいますが、こんなものまで。 “バトル・オブ・ブリテンの名機たちの新しいメンテナンス契約” ロンドンのはずれにある王立空軍博物館に行ったとき、「メンテ中なので展示なし」の札が出ているスペースがいくつかあり、床にオイルの染み。生きているエンジンの痕跡。 これが噂の動体保存と言うやつかとうらやましく思いました。 それでメンテは誰がやるのかと、考えもしなかったのですが、このようにちゃんと業者の入札が行われているようです。 落札したのはダクスフォードにあるARCo社。ダクスフォードは空軍最大の博物館がある場所なので専属的な立場なのかもしれません。 今回のレストアは、ホーカー・ハリケーン戦闘機、スーパーマリン・スピットファイア戦闘機、アブロ・ランカスター重爆撃機です。 最初に手を入れられるスピットファイアは、エンジンを積み替え、塗装を441スクォドロンのものから601スクォドロンのものに変更します。 想像ですが、こうやってレストアのたびに塗装を変えていけば、高画質な資料が残っていくわけです。 2007.10.03 Wednesday
傷ついたグランプリ
これほどとは。 仕事で富士スピードウェイに行ったというので、ぜろさんや他の友・知人からも「大丈夫だったのかチミは!?」と心配いただきました。 バスで来られた方にはまことに申し訳ないのですが、主催であるフジテレビ、トヨタ、富士スピードウェイでなくとも、プレスその他いわゆる「関係者」の移動はきわめて快適でした。 いろいろ情報がネットに上がり、またよほどの事がない限りサーキットの悪口を書かないタイプのジャーナリストが「苦言」を呈す、いまの状況。 富士スピードウェイの冨田会長は、謝罪の後のインタビューで「渋滞の解消には流体力学のような数学的な対処が必要なのではないかと思っております。サーキット内道路の再整備などそう簡単にできるものではないでしょうが、まずは今回起きた事実を正確にとらえ、冷静に判断したい」と述べましたが、 「流体力学」? 富田会長の前職は、パナソニック・トヨタF1チームの代表で、さらにその前はトヨタ自動車の取締役です。石橋を叩いても渡らないトヨタの重役。 富士スピードウェイに、黙々と足を運ぶファンは、たとえばカローラのユーザーと同じです。「よほどのこと」を考えつくして安全に、高性能よりもセーフティーマージンを多くとった車を渡すべきでしょう。 それをまるでクラッシュテストにかけるF1マシンのように十数万のファンを「使った」。 「流体力学」は、生身を使う凄惨なテストの結果出てきた単語に思えてなりません。 場内でのバナーやフラッグを全て禁止しておきながら、品のない社旗をスタンドに拡げた行為や、多くが疲れ果てて立てない、雨に濡れそぼって脱帽もできない悲惨な状況の中、それでも起立、脱帽して国歌斉唱に応えたファンの前で、マシンのエンジンをかけたトヨタチームの信じられない行為。 モータースポーツ全体に言えることですが、いろいろなスポーツの中で、F1ほど肉体的、精神的、金銭的に過酷なファンはいません。それでも黙々とかれらはサーキットを目指す。 「Fomula」とはカテゴリ。「1」トップの中のトップ。10チーム、ドライバーは20人。 今年のグランプリは17ラウンド。世界で17国だけがF1を開催する栄光に浴します。 「聖地スズカ」と言って変だと笑うファンは少ないと思います。俺もそう思っています。そこにコースがあるだけではF1は走らない。 初めて行った富士スピードウェイのことを、悪く言いたくはないのですが、このままでは、1987年から20年かけて鈴鹿サーキットが築いたものが消えていくように思えてなりません。 消えていくもの。上手くいえませんが、それはおそらく「文化」ではないかと。 2007.10.01 Monday
はまらないツボ
ご報告が遅れておりましたが、養老先生の暴論が掲載された文藝春秋を汐留のリブロにて無事入手いたしました(報告の必要なし)。 概ね予想通り、理論というより嫌煙派を怒らす屁理屈という感じでした。これは怒ります。あの人たち。怒らすための構成で、まともに受け合う嫌煙派がかわいそう。 対談相手の劇作家・山崎正和氏が、ちょっと文化的側面に言及してましたね。 さて嫌煙派の反撃。早速出された公開質問状は鬱陶しくて楽しくないなあと思っていたら、「タバコパッケージの健康警告デザイン」コンテスト」という香ばしい企画を発見しました。 上記は優勝作品です。まあいいんじゃないでしょうか。しかしこれ怖い? 煙草をいきなり線香立てに突っ込みゃしませんが、おっ死んだスモーカーの墓参りに、一本吸いつけて置くというシチュエーションはけっこうあると思います。ビール供えたり、一升瓶注いだりとかと同じノリです。 入賞作品全体を見ると、ターゲットである喫煙者の習性を全然知らないんだろうなと思いました。ただ漠然と喫煙被害を嫌っているだけならどうでもいいことですが、それを喫煙者へのプロテストとして行動するなら、敵の情報収集は欠かせません。 ムカツク喫煙じじいにバカにされたままで終わらないために。 そんな精神年齢の低い応酬の中でひとつ、冴えたポジションに居るやつを見つけました。 1等賞:賞金5万円 副賞(ニコレット賞):記念の盾とクリスタルグラス(バカラ) バカラといえばステキな灰皿。まあそんなことは無いでしょうが。 このステキな副賞を出してくれたのは禁煙ガム二コレットのジョンソン&ジョンソン。 ここは二コレットで禁煙を支援して儲けますが、喫煙者を全うしてついに肺がんになったらなったで、同社の別セクションが薬剤や、しこたま使われる医療材料とかで儲けます。 目出度い祝い品に好適なバカラの製品ですが、今時流行らないはずの灰皿もしこたま生産しています。 芸術は嗜好品と縁が切れない。 深読みしてバカラを選択したのなら「やるなJ&J!」と天晴れです。 |