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その奥は深いのか。
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 東京は寒いけれど春。
 俺としては待ちに待ったFormula 1 GP、2007年のシーズンが始まります。
 スポーツニュースは、なんか最近こればっかりの「白髪(禿も可)頭が雁首そろえて深くお詫び」の映像の後、中島一貴選手が出てきました。

 英国の名門、ウィリアムズ・チームにテストドライバーとして加入した彼は、日本人初のフルタイムF1レーサー、中島悟の息子です。

 才能があっても、運がなければ、あるいは金がなければ乗れないF1.
 才能あふれる中島一貴とて、トヨタのスカラシップを受けて腕を上げました。
 今回の抜擢もトヨタの、ウィリアムズへのエンジン供給という一押しがなければ、別のドライバーがシートを奪っていたかもしれません。

 プロ・スポーツは営利活動ですから、才能を金で買います。少なくともモータースポーツではそうです。
 A社が育てた才能が、B社にいくこともあります。その時は、B社からA社へ何らかの見返りがあります。
 そんな、はげしいディールを自分でやりまくっていては、レースなんかできませんから、レーサーには「プロ」のマネージャーがつきます。

 その、白髪頭の雁首と中島一貴の間に流れた映像。
 まだ幼さの残る青年がこちこちになって頭を下げている、胸の痛くなる映像。

 俺の理解しているプロ・スポーツと日本のそれには、すごい断絶があります。
| Motor Sports | 05:51 | comments(0) | - | pookmark |
Watching The Wildlife
迷いクジラ救助のボートが転覆、1人死亡 愛媛・宇和島

 今年は鯨が鬼門なのでしょうか。先日の調査捕鯨船の火災に続き、鯨がらみで2人めの死者です。痛ましい。

 マッコウクジラ。哺乳類。今回の個体は全長15m、体重推定30t。
 頭部にある脳油と呼ばれる特殊な脂肪を、固化・液化することにより比重の差を発生させ、高速度で潜航できる。確認されている最大深度は3000m。
 深海で、ダイオウイカあたりとケンカして喰ってしまう。吸盤痕が残る個体が、しばしば確認されている。
 ソナーのように、強い音波を発射して、餌を気絶させるという説もある。

 この自律している筋肉のかたまりを誘導する。ロープをかけて牽引するなど、危険きわまりない。事故の映像は、冗談抜きで「白鯨」そのものです。
 船舶同士なら2次元の移動ですが、相手は3次元で機動する生物です。何にせよディメンションの違う荷重は簡単にバランスを崩させます。

 かといって、殺すこともきわめて難しい。その究極の解が、大掛かりな日本捕鯨船団の陣容です。

 今後もこの手の大型海棲哺乳類が沿岸に近づくことは多いと思われます。
 迅速かつ安全に追い払うなり誘導するなりの方法が必要です。そのために、鯨の研究は重要なのですが。

 基本的に、人間がこれだけ地球上に拡がっている以上、人間の生活圏に入ってきた野生動物は迅速に排除するしかありません。
 排除のもっとも安全で確実な方法は、残念ながら殺す事です。日本だと熊とか猪とか。
 またコレか、ですが、スタートレックの「フェーザーガンを麻痺モードで」が実現すれば苦労はありません。

 野生動物も生きているし、人間も生きているから、生死のやり取りは生じると思います。
 生かすか殺すかは、その時にしか判断できないと思うようになりました。
 今回も「誘導不可能」→「安楽死」というオプションがあったらまた違っていたかと思います。
 いつぞや迷い込み「かわいい」とか見世物になった挙句、巻網に捕われ窒息死した鯨も、少しはましな結果になっていたかもしれません。

 価値観の多様性。ここはやはりアーサー・C・クラーク卿の「海底牧場」でしょう。
 SF的命題として、未来の食料としての鯨の姿。
 宇宙開発の発展、その対極、海洋開発。
 友情とプロフェッショナリズム。そして、海の男の物語。

海底牧場
海底牧場
アーサー・C. クラーク


 書くのも忌々しいのですが、多様性もヘッタクレも無い、品性下劣なこいつら、海の狗。
 日本の捕鯨母船に「デス・スター」などと名前を付け、嘲笑う。
 何が運命だ何が業だ何が神の御心だ。自己陶酔の海のカルト。
 いちばん不快なのは、やつらがマッチョな海の男を気取っていることです。
 シーマンシップのプの字もないくせに。

 調査捕鯨の結果は色々興味深いです。機会があれば。
| - | 02:38 | comments(0) | - | pookmark |
栄養費
 F1のデイヴ・リチャーズではなく「アストン・マーチン」のほうがニュースヴァリューとしては高いようですね朝日新聞は。まあ20年前からモータースポーツとコンピュータの記事に関しては半可通でしたが。(リンクつけるときに確認したら4大紙はこぞってF1に言及なしでしたね。産経も。まあ日本ではモータースポーツなんぞマイナー中のマイナーですから。)

 なんか、野球選手の話。栄養つけるためになんか食えと金をもらった?
 おれは員数合わせで水泳大会に出たとき教師にトンカツ「弁当」奢ってもらいましたが。

 将来性のある人材に、資金が投下されてなぜ悪いのか?
 誰か教えてください。
 F1では普通のことです。むしろ持参金が要求されたりします。

 つか、なんで日本の野球好きは野球をよく知らん人に対してこうも不親切なのでしょうか?
 市井の人々から有識者まで。

 本当にわからんのです。

 教えを請うているのに「なんでそんなことも知らねぇの」と怒るのは勘弁してください。
| 時事[社会] | 03:59 | comments(0) | - | pookmark |
首長の資質
 東京都知事戦は盛り上がっているのか盛り下がっているのか。
 ヘタな国家予算というか、イスラエルや台湾やニュージーランドのように、全然ヘタじゃない国家予算をも凌駕する、歳入規模を持つ自治体の首長を決めるわけですが、どの候補者も嘗めているように見えます。
 共産党がやはり真面目な感じですが、ここはいつも審査員特別賞狙いなので、やはり国家ないしは自治体の未来を「第一」には考えていません。プライオリティはいつも「党利」にあります。

 こんな記事がありました。コメント欄が文学青年クズレ丸出しで面白くみっともない。
 政治の話なのに石原慎太郎のブンガク的資質への言及がゾロゾロ。

 文学者・石原慎太郎とは、永井豪ですら構想し得ず、山上たつひこと楳図かずお「のみ」が到達し得た、伝説の必殺技「ポコチン障子破り」。
 このシークエンス一発で芥川賞まで獲った作家です。
 日本の誇る漫画界は、この高みに達するために、20年近い時を必要としました。

 コメント欄のおっさんたちが「クズレ」なのは昭和30年に「ポコチン障子破り」を構想できなかった事によります。「ポコチン障子破り」がウケたのは、時代を捉える嗅覚が鋭かったのでしょう。文学者としては必須な資質です。

 対抗候補は「石原を潰す」という片道燃料にしか見えません。青島幸男が使い捨てられた寂しさを、また味わいたいとは思いません。(現在の候補へは「寂しい」なんて感情を持つとは思えませんが)

 無論「ポコチン障子破り」で、自分の住む自治体の首長を選ぶのも、大変問題があります。

太陽の季節
太陽の季節
石原 慎太郎
| 時事[社会] | 12:16 | comments(0) | - | pookmark |
あの場所へ連れてってくれないか
 とある流れでなぎら健壱氏と同席しました。酒の席です。
 なぎら氏はTVで見るそのままの出来上がりかたで、絶妙な甘えんぼ酔っ払いでした。これは芸ですね。
 しばらくして、作家O氏が中座して「ブルー」という店へ行くとのこと。
 
 「え?ブルー?ブルーがまだあんの?六本木のブルー‥。銀座のブルーかと思った。」と、なぎら氏。

 「イイ感じ」な呑み屋がいっぱいの、酒呑み本のマスターピース「東京酒場漂流」。
 ほろ哀しいラスト・エピソード。その後日談でした。

 この本そのものは24年前の刊行で、紹介された店のほとんどはもう存在しません。
 それでも、何度も手にとってしまうのは、記録ではなく、記憶だからでしょうか。

東京酒場漂流記
東京酒場漂流記
なぎら 健壱
| 魂の読書 | 12:40 | comments(0) | - | pookmark |