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z-bufferその奥は深いのか。
2006.09.25 Monday
恩師
「恩師」と呼びたいひとは大学からです。それ以前は「先生」さえ居らず、「教師」という職能の呼称があり、当時の俺には「クソ」と同義でした。
不真面目な中高生でしたが、いわゆる不良という元気なものでもなかったので、たむろす場所は必然的に図書館、書店となりました。 未だド田舎にファーストフードは存在せず、ごつい純喫茶が機能していた時代です。うかつにたむろすと補導。高校生になると、今では信じられないことですが、自衛隊のスカウトに遭遇するとも言われました。 とはいえ、書店の数は少なく、俺は街にあるちいさな古本屋で時間をつぶすことが殆どでした。 その店は現在、郊外型ショッピングモールに根こそぎ客を持っていかれ、アーケードの照明の蛍光灯を一本おきに消すという、悲惨な境遇にある駅前の目抜き通りを、ちょっと脇に入ったところに今もあります。 もってけ文庫一冊百円均一の小さなワゴンを表に出し、古い紙のにおいに満ちた店内。単行本、専門誌のバックナンバー。聞いたことも無い評論家の評論集全巻揃い。各種ムック本。2階は店舗ではないけれど、階段にも棚がありここも百円文庫、新書がきっちりと並んでいます。 寂れきった街で20数年前と何もかわりません。 当時は、長い滞留の後、創元やハヤカワの文庫、大藪春彦のノベルス版をレジに。雑誌「面白半分」の、筒井康隆編集長シーズン全巻を入手したこともありました。高くて買えませんでしたが、「江戸刑罰史」という凄い本を2時間位見たりしていました。昭和30年代初頭刊行の「ピストル」という本は、マグナム弾もダブル・カラム・マガジンも存在しなかった時代の、「殺しの道具」に迫った文化感の違いが興味深いものでした。文化感の違いといえば、ハリアー戦闘機というテクノロジーの物語の向こうに、英国人の資質を見せた名著「空戦フォークランド」も思い出深いですね。ったく何買ってんだか。 その古書店の名は⇒「マツノ書店」と言います。 山口県の文化、長州および幕末史の文献の権威だそうです。 ⇒Wikipediaに名前が出ているとは知りませんでした。どころか、検索では多くのヒットが得られ、著名であることを知らないのは俺だけのようです。 俺はここで歴史関係の書籍を購入したのは、20数年の中で、昨年「歴史読本『大村益次郎特集』」を入手したのが初めてです。 ちなみに、マツノ書店の最新刊は「会津白虎隊十九士伝」の復刻だそうで、この本は福島県内の全ての公共図書館へ献呈されるそうです。 これで俺も、早乙女貢率いる天誅チームの刺殺を恐れずに、会津旅行を楽しめるかもしれません。 2006.09.24 Sunday
秋のロケット
まあ改めて申告するまでもありませんが俺は宇宙ロケットが好きです。このテーマでは始終ゴタクを並べていますが、ようはすげえカッコイイから好きです。
低軌道投入能力1.8tを誇る世界最大の固体燃料ロケットM-Vロケット・フライト7が本日、打ち上げに成功しました。 ⇒飛行機から捉えた、上昇する姿の映像。天空に突き刺さるとはこのことです。ぜひご覧ください。カッコイイではないですか!(リンクが消滅したらごめんなさい) とはいえ、M-Vロケットは金額的に厳しく、今回が最後の打ち上げ。もっと廉価に打ち上げられるロケットがH-2Aのブースタをベースに開発されるそうです。 燃料注入の手間が無く、作り置きが利くといわれる固体燃料ロケット。当然ミサイルには多用され、その最高の技術を日本が有するということは、他国からあらぬ野望を懸念され、国内にあらぬ野望を抱かせています。むろん俺も構想したことがあります。野望ではありません。(どうでもいい) しかし、昨年からの、小惑星(まだこう言って良いんでしたっけ)イトカワで奮闘し、今も困難な帰路を辿る宇宙機はやぶさのドラマに熱狂したあとは、はやぶさを地球という重力の井戸から小惑星へ旅立たせたM-Vロケットは、だれかを脅せるすげえロケットではなく、米国のブラウン博士、ソビエトのコロリョフ博士のような、糸川博士という父の手になる宇宙科学ロケットの集大成に「しとこうよ」と強く思います。⇒(軍事ジャーナリスト神浦氏のサイトによると、「野望系」のほうが強げな感じではあります) ■ で、次はどうなるんだ?と見てみると、しばらくH-2A以外のロケットは見られなさそうですね。 俺は最近後ろ向きな気分なので、猫も杓子も端末を位牌のように捧げ持つ今の21世紀より、電話はタバコ屋の店先で公衆電話。油断をすると自宅が汲み取り便所だったりするけれど、週一くらいのペースで町の遠景に宇宙ロケットが飛び立っていく21世紀を妄想します。 2006.09.23 Saturday
壮行会
2年余前、退職したある同僚デザイナーは、ぶらぶらしていましたが、身の振りが決まったというので宴席が召集されました。
アフリカへ行くというので、長いトレッキングかと思ったら、JICAの青年海外協力隊だというのです。 コンゴじゃないだろうな、スーダンじゃないだろうな、と、荒事の似合わぬ、実直で優しい男ですから、要らぬ心配をしたのは軍事ヲタクの病膏肓のいたすところです。(無論、行くというなら無事と活躍を祈るのみですが) 任地はアフリカ南部ザンビア共和国。比較的安定していますが、貧困国ではありますし、難民の流入もあるようです。彼はそこで、保健衛生のミッション、衛生観念の啓蒙をデザイナーとして行います。当面の敵はHIVと結核。 「識字率は」「やっぱダメでしょうね」「まさにデザイナーの出番じゃないの」「プレッシャーかけないで下さいよ」 広告、ものを売るためのデザインしかしたことの無い俺には、それはそれで良いと確信していても、彼が眩しく見えました。 彼は、文化という武器を携えて、生命を奪うものと戦うためにアフリカへ赴くのです。 宴会は、懐かしい顔ぶれが集まる良い宴でした。「送別会」として招集されましたが、これこそが「壮行会」なのだと、酔いでぼうっとした頭が呟きました。 2006.09.22 Friday
フリントストーン
こういったものはどこまでがホントか分かりませんが、2001年、911直後、米国のアーミテージ元国務副長官が、パキスタンのムシャラフ大統領を「タリバン掃討に協力せよ、さもなければお前らを空爆で石器時代に戻してやる」と恫喝したそうです。
「やつらを石器時代に戻す」のオリジナルはベトナム戦争時の、強力な空爆を提言したマクナマラ国務長官の名セリフです。これはかっこいい。神をも畏れぬ、人命なんぞクソ喰らえの非道徳性。「戻す」オペレーションのひとつ、アークライト作戦では300万トンの爆弾がインドシナに投下されたそうです。 しかしこれは、非情というより人命をも徹底的に数値化して考えるマクナマラならではのセリフで、他人が引用してもあまりカッコ良かないです。 ムシャラフ大統領は言い返したかったことでしょう。 「その石器人にインドシナから叩き出されたヘタレは誰だ」と。 |