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その奥は深いのか。
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鬼のパンツは良いパンツ
 最近、確かに右側に頭のタガが外れかけた奴は多いです。左陣営の人たちの危惧は当然でしょう。
 だもんで日の丸を掲げるの掲げないのの論争も、極東の某国のネット住人(ネ○ズンという名詞は嫌いです)も巻き込んで中々激しくなっています。

 「君が代」の替え歌が流行っているそうです。
 転載上等な様子なので、コピペします。

 き  み  が  あ よ  お わ
 kiss me, girl, and your old one

 ち よ に   い い や ち  よ   に
 a tip you need, it is years till you're near this

 さ    ざ で  い  し の
 sound of the dead "will she know

 し  わ  お と な  り  て
 she wants all to not really take

 こ  け   の む  う  す う ま あ で
 cold caves know moon is with whom mad and dead"

 君が代を嫌々歌うためのものだそうです。

 まあ、ニュースにするほどのものか?とも思います。
 君が代は、大日本帝国の記憶と、「君=天皇」が、左陣営の気に触っている訳ですが、国家なんてものが必要になったのはデモクラシーとコミュニズムの為です。
 戦争が領主と騎士のものから、市民を募集ないしは徴兵して、国を挙げて戦争をするようになったから国歌が必要になりました。
 世界のほとんどの国が、独立と自由を得るために戦争を経験してきています。故に、国歌は「ぶっ殺した敵の血で側溝をあふれさせてやるぜ!」というバーバリックな歌詞を持つフランスの「ラ・マルセイェーズ」をはじめ、戦闘における勇猛と犠牲と勝利を歌っています。

 戦争を云々して「君が代」をボイコットするなら、国歌そのものをボイコットするべきです。国歌の為に歌が必要という時点で、要は右がイヤだから左な感じにしたいだけにしか見えません。

 この替え歌の歌詞も、替え歌というプロテストの方法を使った結果としては、なんというか、アイタタな感じがします。もっとふざけようよ。どうせなら。

 君が代は「王様の世の中が1000年も8000年も続くといいな。小石が積もって岩になってコケまで生えちまうくらい。」なんていう、専制的ではあるがのんびりした、悠久を歌った歌詞で、国歌としては珍しいパターンで、俺はわりと好きです。

 「戦争マニアの暴君が8000年も君臨したらどうすんだ!」というご指摘には、むしろワグナーの「ニーベルンゲンの指輪」みたいで、音楽としてはいっそう高尚なものになりそうです。(なりません)

| 時事[社会] | 04:25 | comments(2) | - | pookmark |
桶屋が儲かる
 俺はものの仕組みを知るのが好きです。
 メカニカルなものでも、自然現象でも、「ここで一晩置くと出ていった旨味を肉が吸い取って」みたいな料理の話でも、どっかの戦争を終わらせないのは誰の儲けの為か?とか。

 だからロハ○とか言ってるひとの話を聞くと、その科学的な脇の甘さに、もおツッコみたくてたまらなくなります。
 もちろんロハ○は、表向きの科学性ではなく、商業・流通用語なのでツッコんだりしません。大人だし。

 俺は炭酸飲料が好きですが、一番好きなのは文字通りの炭酸水です。クラブソーダの類いを買っていましたが、最近ヨーロッパの炭酸入りミネラルウォーターを売っているのを見つけ、注文して鯨飲していますが、これを俺が飲むまでのプロセスを考えてみました。

 銘柄はイタリアのサンペルグリノ。当然、天然の鉱泉水で、炭酸も石灰岩地質に由来する、涌いた時からガス入りのミネラルウォーターです。こいつがフィレンツェでボトリングされ、トラックで港へ。そこからコンテナ船に積まれ、地中海を南下、スエズ運河を通り、インド洋を通り、難所マラッカ海峡を突破し南シナ海、そして太平洋へ入り、程なく日本へ。輸入元情報を見ると神戸港ですね。陸揚げ。通関するまでここの保税倉庫へ。そして輸入元倉庫へ。

 通販屋は和歌山にあるので、神戸から和歌山へ配送。俺が注文してその分が運送会社にピックアップされ支店へ。
 そこから多分名古屋のデポへ集荷。大型トラックに積み替えて東名をぶっ飛ばして東京のデポへ。そこからまた各支店、配達。
 配送代無料になる2ケースを注文していますから、狭い自室がコンビニのバックヤードみたいになります。

 宿酔いにもさわやかでオサレなイタリアの水ですが、上記のプロセスを考えると、ものすげえ量のディーゼル燃料を飲んでいる事になります。
 また、ユーラシア大陸の西の涯てからはるばる東の涯ての、そのまた先の島国まで、伝統ある鉱泉水を取り寄せる。と考えると、どこのおとぎ話の王様かとも思います。

 で、とりあえず俺は考えて結果が出たので良しとします。またひとつ、ネイチャーインパクトの強い生活習慣があることを自覚しました。

 で、ロハ○なんてぬかす、もとい発言される方がいらっしゃれば、ひとしきり歓談したあとサンペルグリノのひと瓶を勧めましょう。いやべつに何かしようってわけではありませんが。

| Science/Technology | 07:05 | comments(0) | - | pookmark |
三番目の封筒
 映画化、テレビドラマ化、ラジオドラマ化、劇画化。全部見た。
 原作を読んだのは数年後で、中学生だった。
 再映画化の話を聞くと、無性に読み直したくなった。「富豪刑事」の時と同じ。

 「日本沈没」小松左京著

 まあカッパノベルス2巻、字ばっかりで気後れした小学生が、中学生になって読めたからと言って、ろくな理解もしていない。

 読み直した本作は、鳥肌が立ちっぱなしだった。

 衛星高度の視点から、地下の不気味な蠢動まで。震災で一瞬に数万人を死なせ、かと思えば名もない市井のひとりを丹念にトレースする。
 凄まじいスケール移動を、微塵も破綻させず繋いでいく。

 これが小説の力。これがSFの力。

 小松左京だけが持つ、その広大なスペクトル域を駆使して紡ぎ出された物語は、日本への愛。

 「Patriotism」ではなく「Love」。

 三番目の封筒のシークエンスで、ちょっと泣いた。

日本沈没〈上〉
日本沈没〈上〉
日本沈没〈下〉
日本沈没〈下〉
小松 左京
| 魂の読書 | 03:39 | comments(0) | - | pookmark |