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z-bufferその奥は深いのか。
2005.11.28 Monday
聖夜の逆襲(ザ・○ツ・サーガ)
当ブログの人気(大ウソ)コンテンツのひとつ、○ツを巡り、オゲレツの帝国にして変態の本場、大英帝国から、今年もクリスマスのネタがとどきました。昨年の[これ]や[こいつ]より、早めの時候のお知らせで、情緒の豊かさにも程があるってもんです。
オフィスでのパーティで、好ましからざる部分をコピーするお調子者が絶えない様です。 今年はCNETの記事なので、ウラ取りは確かで、あまり書く事はありません。しかし、この記事が出た事で、昨年の英王立事故防止協会の働きも、あまり役に立たなかった事になりますね。 残念と言うべきか、流石と言うべきか、この○ツコピーに命をかける英国人の心意気の前に、読み取り面ガラスを厚くするという仕様変更を強いられたキャノンの技術者は、どんな気持ちだったのでしょうか? もっと口に出すのも憚られるものまでコピーされていた様ですが、ガラスはともかく、その下をスキャナが走っています。ガラスが割れ○ツが落ち込んだとして、○ツがスキャナにギロチンの様に挟まれてしまう訳です、 すると、もっと口に出しづらい部分をスキャンしていて事故が起こったらどうなるのでしょうか? ○ツならスキャナは動けなくなり止まるか、異常感知ということで、ホームポジションに戻るかだと思いますが、その口に出しづらい部分は○ツより全然柔らか やめます。 2005.11.27 Sunday
情緒的な言い方
小惑星探査宇宙機はやぶさが、調査対象である小惑星イトカワに対する最後のミッション、イトカワよりの実体サンプリングに成功しました。
むろんまだ「ほぼ確定」段階であり、ハイゲイン・アンテナ(高利得、ですがまあパワーがあるという事です。)よりの交信が再開され、データダウンロードによって最終判断がなされます。 はやぶさは、2003年5月、JAXA内之浦発射基地より、M-V(ミュー-ファイブ)ロケットにより打上げられました。 このロケットは、コードネームから解るようにM(ミュー)シリーズの最新型で、祖先を辿ると、日本初の人工衛星おおすみを打上げたラムダロケット、さらに遡ると、推進薬として火薬を使い、水平に発射された手のひらに乗るペンシルロケットを始祖に持っています。 この一連の開発を主導したのが糸川英夫博士です。周知でしょうが小惑星イトカワの名前は博士から来ています。 さらに博士は、第2次大戦中の戦闘機の設計にも携わり、そのひとつが陸軍1式戦闘機「隼」でした。 だからといって、なんかのアニメのようにアステロイド・ベルトで一戦交えて(誰と?)来るということではなく、宇宙機はやぶさは、その猛禽の名のとおりに、翼(太陽電池パドル)の影を海(ミューゼス海という地形だった)に映し、降下し、見事獲物を捕らえました。 ISAS/JAXAではミッションごとに記者会見を行っていますが、こんな質疑応答がありました。(詳細なトレースと分析を続ける、サイエンスジャーナリスト松浦晋也氏のブログより) 週刊ポスト:情緒的な言い方になるが、88万人の名前がはやぶさを導いたといっていいいか。 川口教授(ゼネラルマネージャ):いいだろう。 88万人の名前とは、着陸前に投下する目標物(ターゲットマーカー)に、抽選で集められた88万人の名前が刻まれている事です。 週刊ポスト以外の記者は、こぞってテクニカルな事を質問していますが、エヴィエイション・ウィークや日経サイエンスはともかく、大手4紙などは質問してはいても、実際の記事はJAXAのサイトを見れば解るような事ばかり。小学生も(小学生なら余計に)見向きもしないでしょう。 「情緒的な言い方に」には、科学者に対する敬意があります。そしてミッションに対しても。また「名前がはやぶさを導いた」は、多くの人に届く優れたコピーです。 宇宙開発から、そう簡単にはスピンオフは得られず、最も無駄遣いと言われやすい部分です。(ただ、自分の身の回りに、どんなスピンオフの成果があるかを言える人はもの凄く少ないと思いますが)「そんな事を知ってどうするんだ」という事もあります。地球が、本当は何時出来たのかなんて知った所で利益はありません。 それでも、文字通りのロケットサイエンティスト達が、文字通り寝食忘れて本当にばっちくなってまで働く理由は「情緒的な言い方」でしか表現できないでしょう。 人類は、知るという衝動に逆らえない生物です。そして生存の道もそれだけです。だから、情動の対極にあるかのような科学に、感情移入する事も出来るのだと思います。 はやぶさの帰還は、2007年7月。 それまで俺はグダグダしたり、ちょっとやる気を出してみたり、相変わらず世の中はクソだと言ってみたり、ズルズルと生きているでしょう。これまで通りに。 時には、世界よおさらばと思うかもしれません。不慮の事態で強制的におさらばかもしれません。 しかし、はやぶさが還って来る日までは、何とかして、くたばらずにいようと思っています。 2005.11.20 Sunday
夏への扉
たまにはカラオケに行く事もあります。
テレビ見ない、ラジオ聞かないだと、当然新しい曲には疎い。まあそんなことはどうでも良いのですが。 出版社の方とご一緒したことがあります。友人Kの仕事相手である、1人は発行部数1・2位を争う週刊誌の編集者K女史。もう1人は俺が中・高生だったとき、人生の一部だった中堅出版社から、日本の文芸の一翼を担う大手出版社に転職されたO氏です。 デビッド・ボウイの「Space Oddity」が気に入ってます。俺は英語が出来ませんが、この曲はほとんどがロケットの秒読みだったりするので、「サンダーバード」あたりを見てれば唱えます。そして詩とメロディはまさにSFで、なんとも切ない。でも、この曲は飲み物のオーダーまでリモコンでやってしまう、上野のものすげえカラオケ屋にしかありません。 その日は荻窪でした。 曲名を書こうとすると以外と恥ずかしいもんですね。時代や、どうしても捨てられない何かを見られてしまうようで。 「夏への扉」作詞:吉田美奈子、作曲・歌:山下達郎。なぜかそのカラオケ屋にはこんな曲がありました。 この曲は、米国のSF作家で巨匠のひとり、ロバート・A・ハインラインの同名の小説が題材になっています。近未来、発明家の青年が、裏切りや挫折に遭いながら、登場したときは少女だったリッキィという娘と、コールド・スリープとタイムマシンを駆使して、結ばれる事ができるか?という、もはや古典と呼ばれる作品です。 ハインラインには、映画「スターシップ・トルーパーズ」の原作「宇宙の戦士」のようなハードでマッチョなものもけっこうありますが、「夏への扉」は、穏やかで、すっきりとした前向きさのある作品です。 こりゃあ、唱うでしょう普通。歌詞なんか20年以上前に暗唱えきっています。すっかり出来上がっているO氏が顔を上げました。その眼が「なんでこんなの知ってるの?」Oさんと多分齢が同じだからですよ。 なかなか調子良く(とりあえず自分だけは気持ちよかった。)唱い終わると、K女史がなんの歌かと聞くので、O氏が説明しようとしてくださったのを(前述の通り無駄に長い話なので)「しょーせつを山下達郎がうたにしたの。」と端折りました。「さあOさん次の入れましょう!」K女史はまだ20代前半の可愛い娘です。説明は俺がする。 「歌詞に出て来る『リッキィ・ティッキィ・タビー』ってなんですか?」「原作のヒロイン」「名前なんだ。良い言葉だと思いました」でもその名前が出て来るサビを唱ったのも俺だぜ。ああ恥ずかしい。 楽しく、Kと仕事関係社と同行の意味が曖昧な部外者一名は、程々上品に盛り上がり、明け方お開きとなりました。 K女史へのご説明は後日メイルで。 現在、お店で手に入るのは山下達郎のアルバムだけですが、これは本来、難波弘之というキーボーディストが、「センス・オブ・ワンダー」という、全曲、古今名作SFのタイトルを持つアルバムを企画し。その一曲として吉田美奈子、山下達郎のコンビに依頼されたものです。リリースは1979年。 あとは小説のさわりを少々。 K女史より、リプライ。 「(ここを書くとネタバレが起るので割愛)な娘の名前なんですね。凄く素敵です。」まあそのようなこと。 ロートルのヲタクもモテなくはないのか?と家族持ちのくせにヨコシマかつ勘違いな思索にふけっていると、答えが出ました。 素敵に決まっているさ。SF少年の、永遠のヒロインの名前だ。彼女はそれを素敵だと言った。 でもそれは、今の俺ではなく、詰め襟を着て中途半端な長髪、どうにも冴えない身なりで、SFマガジンを嘗めるように読んでいた、かつての俺に言ってくれたのだと思いました。よっ、色男。 夏への扉 ロバート・A・ハインライン, 福島 正実 ライド・オン・タイム 山下達郎 2005.11.18 Friday
今宵われら星を奪う
米国と我々日本の税金を投じた、実力による国家安全保障の切り札、スタンダードSM-3ミサイルが、弾道ミサイルの迎撃実験に成功しました。日本の使い方で言えば、北朝鮮に、安全保障と外貨をもたらす、なんとかドンと名付けられた弾道ミサイルが、日本海を飛び越して本土に落ちて来るのを防ぐ為に使います。ミサイルそのものはもちろんおそろしく高価なものになりますが、ぶっ放すためには、さらにイージズ艦が必要という金満っぷりです。
なんとかドンは、ナチス・ドイツが作ったV2号ミサイルに毛をはやした旧ソビエトのスカッドミサイルが原型で、さらに化粧を施して、軍事的緊張状態にある裕福でない国に売りつけられているものです。 一発の兵器としての破壊力は、核・化学・生物兵器の弾頭を使わない限り、特別秀でたものではありませんし、命中精度も大雑把ですが、とにかく迎撃が不可能という利点が、破壊力以上のバリューを産みます。 また、破壊しても落ちて来る。というしごく当たり前の被害もありますし、化学・生物兵器弾頭の場合、弾頭そのものを破壊しない限り、安全とはいえません。今回はそのミサイルが燃え尽きて弾頭が切り離された状態での迎撃の成功でした。 というわけで、スタンダードSM-3は見事「飛んでいるピストルの弾を別のピストルで撃ち落とす」ような芸当を成功させましたが、そんな、とんでもないメカニックの開発で散財させられた時点で、負けているような気もします。 なんとかドンは、色々専門家の資料にあたってみても「たぶん命中らない」。しかし、核・化学・生物兵器の弾頭だったらシャレにならないから、大金を投じて対抗策をとる訳です。 30年前のイスラエルなら「曲芸のようなミサイルに大金をかけるなら、ミサイル基地を潰してしまえ。」とばかりに、宣戦布告なき攻撃を仕掛けるでしょう。それがフセインの核武装の野望を打ち砕いた、イスラエル空軍による原発の破壊でした。 むろん専守防衛のわが国には、そのオプションは許されません。今回のテストで、スタンダードSM-3は、米海軍のイージズ艦レイク・エリーから発射されましたが、この艦はイージズレーダー、ミサイル管制システム、VLS(垂直発射管)の改良を受けていて、海自での実戦配備の場合、4隻(おそらく配備のときは5隻)のこんごう級イージズ護衛艦は全て大改装になります。 約2年後。その頃、なんとかドンを作って売ってる国が、無くなっているような気もしますが。 しかしその頃、俺は別のものが落ちて来るのを今か今かと待っているでしょう。 3億キロの彼方、アステロイド・ベルトのひとつ、小惑星イトカワに着陸し、前人未到の地球外惑星のサンプリングに挑む、宇宙機はやぶさが、帰還って来るのです。 旅を終えたはやぶさから、イトカワのサンプルが入ったカプセルが、地球の重力と大気に委ねられます。 落下予定地点はオーストラリアの砂漠。暑いのかどうかは判りませんが、夏の南半球で人類は、初めて地球以外の惑星を手にします。 降下開始まであと9時間。 2005.11.17 Thursday
黙れ!
「舞台俳優が役で一服、「消して!」と観客叫び、応じる」
ダ・ヴィンチを、 メディチ家を、 フェラーリを、 フランコ・ゼフィレッツェリを、 ヴィヴァルディを、 マルチェロ・マストロヤンニを、 ヴィスコンティを、 マセラーティを、 プッチーニを イザベラ・ロッセリーニを、 ニーノ・ロータを、 ジョルジォット・ジウジアーロを フェリーニを モリコーネを、 パヴァロッティを、 セルジオ・レオーネを、 マッキMC72を、 等など、当然ここで挙げきれない芸術を生み出した国のやることか。 極東の田舎モノは、「枢軸いちのヘタレ」と言ってはみても、硬軟自在に、このリストを果てしなく続けられるイタリアに深く敬意を抱いている。 観客が芸術を「きまり」で裁いた。観客の権利は喝采かブーイングかだけだ。このさいモノを投げたっていい。だが裁く権利は絶対に無い。 こうやって、表現を抑えるところからファシズムは始まっていった。 ファシズムを形成させるのは官憲ではない。遵奉精神あふれる「善良」で「健康」な「市民」のみなさんだ。 忘れたのか?枢軸の古いお友達。 |