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その奥は深いのか。
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儲け話
 どうも最近防衛系の記事はリンクが消えやすい気がするので引用します。



 ミサイル先端部分は日本 米、独自の分離技術評価
 【ワシントン21日共同】日米両政府は次世代ミサイル防衛の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の共同開発で、空気の摩擦熱から赤外線センサーなどを保護するミサイル先端部分の「ノーズコーン」と呼ばれる覆いについて、独自技術を持つ日本が開発することで合意する見通しとなった。ノーズコーンは迎撃の最終段階で外れる必要があり、米側が日本の分離技術を評価した。日米関係筋が21日明らかにした。
 日本の独自技術が採用されることは、北朝鮮や中国を刺激する可能性があるほか、共同開発した次世代SM3の第三国への供与についても、武器輸出三原則に照らし今後議論を呼びそうだ。



 わが国の誇る、アステロイド探査宇宙機「はやぶさ」が前人未到のアステロイド・サンプリングに挑むのも間近となりました。
 サンプリングに成功し、帰途につけたなら、地球でのサンプル回収まで、あと2年とちょっと、マジで生きていたいと思います。閑話休題。

 弾道ミサイル防衛の中で、敵の弾道ミサイルが飛行コースの頂点に達するあたりを、ミッドフェーズと言います。日本が、その仮想敵から攻撃を受ける場合、日本海上です。ここで迎撃するのが、海上自衛隊のイージズ護衛艦に搭載される事になる、スタンダードSM-3というミサイルです。

 空を飛ぶ敵性の物体。航空機にしろミサイルにしろ、装甲されているわけではありません。対空ミサイルは普通、標的に最接近した所で、近接信管が作動し、弾頭と自らのボディを細かい破片として叩き付けます。

 しかし弾道ミサイルはあまりにも速いため、近接信管では取り逃がします。弾体の直撃が必要です。そこでSM-3の弾頭は、キネティック(運動エネルギー)弾頭と呼ばれ、赤外線の眼と、高速なプロセッサ、そしてアポジ・モーター(ガス噴射)でミサイルに追いすがり、突入します。

 SM-3の戦場は、ほぼ大気圏外で、空力を考慮する必要はありません。キネティック弾頭は、カメラとガスタンクとノズルだけの不格好な姿をしています。この速度域では、爆発物も不要で、お互いの相対速度のエネルギーが破壊を受け持ちます。

 ロケットは何故尖っているのでしょう?濃密な大気圏を脱出するため、空力的な安定と、大気との摩擦熱から内部を護る為です。
 人工衛星打上げの時、大気圏を離脱すると、先端部は分離され、衛星が剥き出しになります。

 SM-3のキネティック弾頭も、迎撃高度に上がるまでは、大気からカバーされる必要があります。

 このカバーが「ノーズコーン」ですが、日本宇宙航空研究開発機構・JAXAでは「フェアリング」と呼びます。

 打上げ能力にあまり余裕の無いJAXAのロケットは、衛星を2弾重ねにしたり、ピギーバック衛星と呼ばれる小型の衛星をフェエアリング内部の空間に積んだりします。そういったトリッキーな部分や、フェアリングそのものは何処のロケットでも持っているものですが、JAXAのものは軽量だったりするのかもしれません。イージズ護衛艦のVLS(甲板に埋め込まれている垂直発射装置)に納まるサイズという事で、SM-3も大きさの制約の多いミサイルです。それらのファクターからフェアリング開発が日本の受け持ちになったのだと思います。

 JAXA、ロケットを作るためJAXAから分離された合弁企業、ロケットシステムズ社、何処も基本的にミサイルを作るつもりは無かったと思いますが、テクノロジーは役に立つところに存在するもので、それが人を助けるかぶち殺すかを選別してはくれません。

 JAXAのロケット、とくにH2Aシリーズには儲けを出すというミッションもあり、スピンオフということで軍用の需要が発生し、資金が投入されるというJAXAとしても捨て置けないオファーでもあります。

| 時事[安全保障] | 23:54 | comments(0) | - | pookmark |
便利な核兵器
 なんか機嫌が悪いのでイヤな書き方をしますが、ヒロシマ/ナガサキで何度アピールが出されようと、六ヶ所村の核燃料再処理に反対をしようと、カーン博士の病が重篤となり、闇の核マーケットの秘密が地獄へ持っていかれようとしていても、国家にとって、核、そして核兵器は超便利なアイテムです。

 長かった六カ国協議が、北朝鮮の非核化を了承させました。これは勝利か?全然そんな事はなくて、これから北朝鮮は大手を振って、援助をねだりにかかるでしょう。核がなければ、ここまで中、米、露、韓、日が忍耐強い対応をとる事は無かったし。兄貴分である中国の(人権問題に)重い腰を上げさせる事は無かったでしょう。

 金正日の言う核兵器が、本物のウラン・ガンバレルタイプなのか、プルトニウム・インプロージョンタイプなのか、あるいはトイレットペーパーの芯に「原爆」と書いてあるだけのものなのかは、もはやどうでも良く、金正日の独裁体制は維持され、援助により一息つけます。

 こうして、また一つ核をおさえるタガが外れました。貧乏な小国が、貧弱な兵器をやりくりして国防を行うよりも、国民を少し餓えさせてでも、核を扱って見せるだけで、そこいら中が外交手段で相手にしてくれる。軍隊を差し向けるのではなく、大事にしてくれる。国民が何万人餓死しようが、見向きもしなかった先進国が、会議のテーブルに付き、お前の危険なオモチャを、何を与えれば手放してくれる?とカタログを拡げてもらえます。

 非核化で、北には失うものは何もありません。大ブラフだと判っていながら他のプレイヤーは、賭け金を乗せ、チップはごっそりと金正日のテーブルに積み上げられました。
 中国は一種アメリカに恩を売った形となり、半島の非核化によって、将来、半島を併呑するときの障害を一つ減らしました。韓国は、統一朝鮮国家が、貧乏でありながら誕生した瞬間に核保有国となっている。という夢はついえましたが、北に対しての援助を、おおっぴらにやる事が出来ます。

 今回の非核化合意で、北は「放免」と解釈するでしょう。拉致問題にほっかむりをすることは間違いありません。小泉政権の外交、安全保障能力が問われます。非核の為に「とりあえず黙っていてくれ」と言う事になったのはまちがいないでしょう。それで良いと思います。問題はその後、日本が「お前らの論戦に協力した。今度は俺の言う事を聞け」と言えるかどうか?。

 外交は、ソロバンと交渉だけでやるものではありません。軍事力も、外交の重要な要素です。今回の合意で、ユーラシア大陸極東部は、ひと固まりの敵性国家として、日本海を挟んで日本に対峙する事になりました。
 世界第3位の国防費は、これからもその順位を守り続けるでしょう。2大政党を目指した民主党は、今回敗れましたが、彼らには国を護る事の出来る政府をつくる義務があります。そのミッションの重要さの前では、絶滅危惧種と伝統芸能の2野党は、完全に不要です。邪魔です。

 日本人には理解しにくい事ですが、国連安保理常任理事国以外で、最大のプルトニウムの備蓄を持ち、原子炉を自社生産できる企業が「複数」あり、人工衛星を静止軌道へ打上げることの出来るロケットをもち、さらに、2トンのペイロードを持つ世界最大の固体燃料ロケットを保有、運用しています。

 これは、ICBM(大陸間弾道弾)を自国で開発、保有する事が可能である事を意味します。日本以外の国は、わが国の事をそう思っています。

 核爆弾そのものの開発は、生半可なものではなく、いくら施設とプルトニウムがあっても、実験データを持たない日本に於いては、開発に何年かかるのか想像もつきません。また、ロケットにしても、完全な宇宙ロケットなので、弾頭を大気圏再突入させる技術など、そう簡単にICBMに転用できる訳ではありません。

 しかし、1年、もしかしたら半年。まさか3ヶ月「日本だったらやりかねない。」
 安全保障は、最悪の事態から考察がはじまります。中国が、北に核を諦めさせたのは、これ以上刺激して、日本が核武装するのを何としてでも阻止したかったからでもあります。

 我々は、そうとは思っていなくても、日本が恐れられている事を知るべきですし、絶対に平和利用から逸脱しない意志があるなら、なおの事この示威を利用するべきだと思います。

 今後、核を放棄した事が間違いだったと、金正日に思わせるべきです。日本にはそれが出来ます。彼に、非人道的な独裁者なりの最期を迎えさせねばなりません。ルーマニアのチャウシェスク大統領の様な。

 彼が最も恐れている死に方です。

| 時事[安全保障] | 22:23 | comments(1) | - | pookmark |
逝ける巨匠のSF
 名匠。とくに大作映画を得意とする映画監督ロバート・ワイズ氏が逝去されました。
 スタンダード中のスタンダードであるミュージカル2作品他は俺が何か言っても詮無いです。俺にとってワイズ監督はSF映画です。

アンドロメダ・・・
アンドロメダ・・・
 邦題は「アンドロメダ病原体」地球外の細菌が人類を襲うというものです。地味ながら今は珍しくなくなった無菌室の描写、謎解き、最後の手段を使うか否か?「アウトブレイク」の様な病原体ものの嚆矢です。
 コンポーザーが判らないのですが、映画音楽は全て電子音楽。1971年ですからシンセサイザーは未だ産まれていません。硬質な画面に、無機的な電子音が、人類の科学は勝利できるのか?不安をかき立てます。

スター・トレック
スター・トレック
 言わずと知れた超人気SFドラマの映画化。特殊撮影を「2001年宇宙の旅」「ブレードランナー」のダグラス・トランブルが担当。とにかく格調高く上品なトランブルの技が見物です。ワイズ監督の重厚な演出と見事な調和を見せます。
 冒頭、軌道上のドライ・ドックで大改装を終えたエンタープライス号が発進するシーンは、未だに宇宙船の発進シーンでこれを超えるものはありません。

 SFっぽい映画は多いですが、本当のSF映画というものは意外と少ない。ワイズ監督は、SFを飛び道具とせず、真っ正面から描くタイプの監督でした。

 大作監督で、これをやれる人は少なくなりました。

| 魂の映像 | 00:41 | comments(0) | - | pookmark |
サルベージ
 そもそも民主党、というか岡田代表の苦労は、年金未払い問題で、劣勢に回った小泉自民党艦隊が、旗艦・戦艦「小泉」を護るため、重巡洋艦「福田」が、民主党艦隊の砲撃を浴びながら敵旗艦・戦艦「菅」に肉迫、文字通り刺し違え、両艦轟沈。旗艦を失った民主党艦隊は算を乱し遁走。敗残の艦隊を立て直すために岡田代表が立った。と言うふうに、俺の脳内では無責任なイメージづけが行われています。

 今回の衆院選で奮戦むなしく残念ながら敗軍の将となり、公約どおり代表の座を辞した岡田代表。戦い方に多々問題はありましたが、お疲れ様とは言えます。

 自民党自身が「少しマズいんじゃないか?」と思うほどの小泉自民党の大勝により、当然民主党の新しい代表選びが急がれますが、若手の前原誠司氏が代表戦出馬を表明しました。ネクストキャビネットでは防衛庁長官を務め、外交、防衛、安全保障問題に軸足をおいている印象があります。代表出馬にあたっては「闘う」というキーワードを前面に出し、改めて下野させられた、政権を目指す党としては真っ当なものだと思います。

 安全保障問題は政権党の最重要課題で、小泉自民党はこの部分が弱い。誰がいるのか印象が薄い民主党ですが、ざっと見たところ前原氏は良いんじゃないでしょうか。

 ただ、菅、小沢の名前が出ています。これが煙幕なら良いのですが。この見飽きた名前が出た時点で、「自民勝ちすぎ」と、テメエで入れたくせに思っている人も「これじゃやっぱり、他に選びようが無い」と、思わざるを得ません。

 民主党内には「この2人でないとまとまらない」と言う意見があるようですが、民主党、潰したいんでしょうか?

 暗い深海に沈む伝説の巨大戦艦「菅」をサルベージして現役復帰?その主砲が宿敵・小泉自民党に火を吐くと?

 「ヤマタイカ」じゃあるまいし。


ヤマタイカ (第1巻)
星野 之宣
| 時事[社会] | 22:30 | comments(0) | - | pookmark |
国際秘密諜報機関
 町村外相が国際諜報機関設立のスタディを進めていたそうです。

 モデルは英国情報局秘密情報部SIS。つまり、かつてのMI6。この名前のロマンチックさは、他国の諜報機関のはるか上を行きます。対抗できるのは宿敵KGBのみ。

 ああ古き良き冷戦時代!(勿論フィクションの世界に於いてです。)あとは渋い脇役モサドくらいでしょうか?このあたりのシチュエイションだとCIAは、割りとやられメカだったりします。暗闇でSASとスペツナズが音も無く激突する。盗聴を撒く噴水の前での会談。外交官に放つ妖艶な女スパイ。誰か俺を止めろったら。

 かつて、日清、日露戦争の頃、日本海軍は大英帝国海軍に範をとりましたが、スパイ活動もそれにならい、日露戦争時、日本はバルチック艦隊の航路の要所々々で諜報(艦隊の位置を日本に伝える)妨害(補給を妨害する。あるいは寄港地の国に反ロシア的対処をとらせる)活動を行い。バルチック艦隊の弱体化に成果を上げました。勝敗の重大要因である、連合艦隊の迎撃ポジションの決定に役立った事は言うまでもありません。

 現代、スパイ活動ではやられっ放しな我が国ですが、かつて、やっとチョンマゲを切ったくらいのご先祖様は、バリバリの国際秘密諜報機関を持っていた訳です。

 この記事を書いた朝日の意図は知りませんが、記事内容がカッコ良すぎ。「『対外情報機能強化に関する懇談会』(座長・大森義夫元内閣情報調査室長)」懇談だけでなく、実は「大森機関」とか仮の名前が付いていて、各国を相手に、すでに激しい諜報戦が繰り広げられているような気さえしてきます。(きません)

 ヘッドが内調の室長というのも実にお約束だし、顧問に我らが江畑氏入っているし、これで、町村外相の私室に早川書房の本が山積みになっていないかが、かすかな懸念材料です。



 言わずもがなですが、カテゴリの「バカ」は、俺に向けてのものです。
 外相のプランが実を結ぶことを期待します。特に小泉内閣は「安全保障」に弱いですから。

 
| 時事[社会] | 13:32 | comments(6) | - | pookmark |