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その奥は深いのか。
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超特急
 JR東海道・山陽新幹線に使われている「のぞみ」用車輛は、500系と呼ばれる営業最高速度300km/hのものと、700系、営業最高速度275km/hがあります。

 500系はフレームにアルミ外板のボディ。車高は低く、胴体断面が丸く、先頭車輛の傾斜部分も長いため、客室のヘッドクリアランスの改善と、総乗客数が少なくなる事から、
700系が開発されました。

 700系は先頭車輛がカーボンコンポジットで作られ、胴体断面は四角く、乗客の快適性と、総乗客数は改善されましたが、スピードがやや落ちました。

 現在の「のぞみ」は、東海道を走っている時はあまりスピードを出せません。カーブが多い上に、バンク角が浅いからです。直線の多い山陽区間に入ると、コンスタントに最高速で走り、大阪>博多間が2時間しかかからないのは以外と知られていません。
 東京>大阪は初代「のぞみ」の2時間半から殆ど短縮されていません。

 次世代の「のぞみ」N700のボディが公開されました。山口県下松市にある日立製作所笠戸事業所は、戦前から蒸気機関車を制作し、今や誰も覚えていないとは思いますが名機関車「D51」もここからローンチされました。電車も多数作られ、初代0系「ひかり」、そして500系もここです。

 700系の次ですから、カーボンコンポジットと思っていたら、なんとアルミです。が。よく見ると、内側にフレームのようなものが走っています。これはアイソグリッドと言って、厚いアルミ板をCNCマシンにかけて、薄い外板とフレームを削り出す工法です。
 軽量化と高い剛性を両立する技術です。もちろん一枚板から削り出す手間はマシンがやるとは言え並大抵のものではないでしょう。

 この工法はジェットエンジン、それも戦闘機用など、軽量でパワフルさが要求されるものや、ロケットのボディに使われています。

 このN700は、「車体傾斜装置」で、カーブ脱出速度を上げる様です。ついに、東海道区間の高速化が可能になります。
 車体が、台車とは別に横Gを受け流す方法です。サスペンションなのか、JR九州の「ソニックにちりん」のように、車体を振り子にして受け流すのかはまだわかりません。

 それにしても、「馬面」とイッパツで決めつけられるのもなんだかなあ。まだノーズコーンがついてないから、馬っぽいけれども。

 ちなみに、俺はいわゆる「鉄ちゃん」ではありません。
| Science/Technology | 02:57 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
勘違い
 もう一年経ったんですね。イラクで殺害された奥大使、井ノ上書記官の一周忌のイベントで行われる筈だった、イラク復興支援の先遣隊長を務めた、佐藤正久一等陸佐の講演が、会場の早稲田大学の「都合」で、キャンセルされました。

 >早大広報課は「イラクへの自衛隊派遣が国論を二分する議論になっており、慎重に対応することにした」と説明している。

 二分は百も承知でしょう。右中左も、暴論や寝言を織り交ぜながらも誰だって一生懸命考えているから分れるんです。一緒だったらコミーかファッショじゃないですか。

 佐藤一佐を呼んで、話を聞いたからと言ってイラク派兵継続賛成にはなりません。
 佐藤一佐は軍人です。軍人は人を殺すプロフェッショナルですが、「殺せ」と命令できるのは政府(文民)だけです。
 継続も終了も、軍人に決める資格は全くありません。シビリアン・コントロールです。良くご存知の筈ですが。

 開学以来、先見の学府であり続け、多数の政治家を輩出した早稲田大学は、そんなことも解らなくなってしまったのでしょうか。

 民主主義国家の基本を捨ててしまったら、慎重もヘッタクレも無いと思いますが。

 佐藤一佐は以前、派兵批判派も多いアジア記者クラブによる定例に参加しました。当然、多くの鋭い質問を受けましたが、意見の相違はともかく、真摯な受け答えは好感を持たれた様です。シバレイ氏のブログでも一部。

 ゲストの資質としても、会場が「不穏」になるような人物ではありません。
 なんか、一佐に失礼じゃないですか?
| 時事[安全保障] | 01:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
バニシング・ポイント
バニシング・ポイント
バニシング・ポイント

 子供の頃、父親とテレビで観た。
 アメリカのハイウェイを、白いクーペが、お巡りを蹴散らしながら、どこまでも走る映画だ。とても痛快だった。ぶっ壊された白バイで、お巡りがすごすごと帰るシーンは爆笑した。
 白いクーペは、消えた。それだけしか覚えていない。

 この映画にインスパイアされた曲が記憶を呼び覚ました。
 年の分だけ、余計な知識を増しての再会。
 
 白いクーペは、1970年型ダッジ・チャレンジャー440R/T。7.2リッター。
 当時のダッジ社最速のマシン。

 チャレンジャーを駆るヒーローの名はコワルスキー。元ベトナムの英雄、元警官、元バイクレーサー、元カーレーサー、今は自動車の陸送屋。パートナー?、恋人は死んだ。

 デンバー/サンフランシスコ間を15時間で走れるか?相手もあまり本気にしない賭けをする。何のために?
 その疑問符を、観るものもろともにパセンジャーシートに乗せたチャレンジャーは、轟然と走り出す。何者の追撃も許さない。お巡りは蹴散らす。州を超えるごとに、お巡りどもの憎悪は高まる。
 やがてシンパシイを感じたDJのスーパーソウルが管制官のようにコワルスキーを誘導する。

 ヒッピーの時代と、これまでもこれからも変わらない、アメリカの荒野をチャレンジャーは走る。いくつかの邂逅はあるが、コワルスキーはニュートラルなままだ。

 「スピード」を手に入れるために通りすがりのバイカーの家に寄る。「スピード」は覚醒剤だ。医薬名は「デキセドリン」。アメリカ軍は、兵士を働かせるため、普通に使う。そして21世紀の現在も、この薬を軍医が処方している。

 バイカーの家で女が誘う。が、コワルスキーは言う「今はいいんだ」。「何か欲しいものは?」「一服やりたいな。」「巻いてあげるわ。」「いや、普通の煙草が良いんだ。」微笑む。

 唐突に涙が出た。
 戦争で傷つき、居場所を探し続け、恋人も失われた。喪失を埋めるものは何?酒?ドラッグ?女?そういった手段の全てを拒否して、苛烈な死のレースに荒むことなく、コワルスキーは優しく微笑む。何故あんたは微笑むんだ?
 忌まわしい「スピード」の助けを得てでも。

 コワルスキーの心は荒野だ。しかしまわりの人々もそれは同様だろう。ひとつ違うこと。最後に荒野で朽ち果てるか、荒野を抱いたまま、どこまでも走りつづけるか。そこで、生きる意味が変わる。
 邂逅は、邪魔者も含めて置き去りにした。スーパーソウルの管制も要らない。

 白いチャレンジャーは、フルスロットルで荒野を走る。
 シスコはすぐだ。だが何の意味が。コワルスキーは優しく微笑む。

 お巡りは待ち受ける。野次馬も。やがて朽ち果てるだけのやつらが待っている。

 コワルスキーと旅をした我々は知っている。
 やつらは彼を殺せる。だが、止めることは不可能だ。
| 魂の映像 | 15:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
冒涜
 煙草とは、生産し、販売している側もコソコソしなければならないほどの悪質な嗜好品なのでしょうか?

 JT(旧日本専売公社)のサイトで、煙草に関するコンテンツを見ようとしたら、認証がかかっていました。それも、電話ないしは郵送で、氏名、年齢、住所を申告した上にドあつかましくも添付されているアンケートにまで答えて、5〜10日待って、ID&PASSが下賜されるのを指折り待ってやっと見る事ができます。おありがたいことでごぜえやす。勿体ないことでごぜえやす。ふざけるな。

 知るつもりもありませんが、中では通販でもやってるんでしょうか?それはありませんね。通販で得る情報から年齢確認はできますから。

 未成年の喫煙が良けない事くらい百も承知で、その元凶は自動販売機にある事は誰でも知っているのに、煙草の「写真」と「文章」を見るのにこの大袈裟な認証は何事なのでしょうか。
 しかも現在は、免許証で年齢確認をとる自販機も増えてきました。このうえヤニ喰いにトライする鉄火な未成年は、防ぎようがありません。

 テメエの事は棚にあげてしまいますが、このザマは大人が大人相手にやっている商売とは思えません。大人気ないとはこの事です。そんなに腰が引けるなら、即刻煙草の生産なんか止めて、水に味付けて缶に詰めるだけで済むビバレッジに集中すれば良い。農家と契約して、育てて、刻んで、ブレンドして、紙に巻いて、フィルター付けて、決まった本数を箱に詰めなきゃいけない面倒な煙草生産は、止めれば良いんです。

 そして止めたら、依存性がある嗜好品ですから、ただちに地下にもぐり、「洗濯」が必要なタイプの金を産み出すでしょう。アンダーワールドの層がひとつ増える訳です。
 「健康上の理由」以外で「煙草が原因で」死ぬ人が増えます。

 誰でも見れるコンテンツでは、ちゃんと「煙草の文化・歴史」をひもとく事もできます。マナーも見直すことができます。大人相手なのですから、「バカ未成年がヤニ買いに来た」みたいな対応をされれば、本稿のように、大人気ない反感を買います。

 しかし、手続きして見る人はいるんでしょうか?

 その、煙草のパッケージに、表裏30%づつのスペースを使って、煙草の害を伝える一文を載せる事になりました。
 和田誠の「ハイライト」に、松永真の「ジタン」なによりも巨匠レイモンド・ローウィの手になる「ピース」。嗜好品には時代の気分が反映されます。嗜好品だからモダンさと、アンビバレンツですが普遍性も要求されます。その困難な仕事をデザイナーは行います。
 その普遍性も、マイナーチェンジの繰り返しという、「時代に取り残されない」チューニングによって維持されます。

 ブレンダーが商品を産み出し、デザイナーが意匠をつけ、ユーザーと時間が造り上げる嗜好品の時間を「30%」で一律にリサイズしてしまう。これは蛮行です。文化に対しては冒涜です。

 かつてF1は、ナショナルカラーをまとって走りました。シルバーのドイツ、赤はイタリア、ブルーのフランス、グリーンのイギリス。
 その後、F1の財政が代わり、スポンサーカラーをまとうようになると、煙草会社が多くスポンサーとして参加しました。
 漆黒に金色の線のJPSロータス、白と赤が鮮烈なマールボロマクラーレン、フレンチブルーのリジェジタン、中嶋が、セナが乗った黄色いキャメルロータス、ハッキネンの駆るバカ速いWestマクラーレン、琢磨のマシンの日の丸の様なラッキーストライク(これもローウィー作品です)

 多くのサーキットで煙草の広告が禁止された今、スポンサーカラーも変わりつつあります。ウィリアムズチームは、スポンサーから完全に煙草会社をなくす事に成功しました。他チームも色々な違うスポンサーを見つけて行くでしょう。

 だから、パッケージの30%を一律で切るのは、思い出のマシンに傷をつけられるような気さえします。

 俺自身は、年間5本くらい喫います。1ミリ云々な煙草は「不味いからいらない」と贅沢です。酒場は断固禁煙にすべきでないと思います。文化を理解しようとしない禁煙ヒステリーと、逆に文化なりのマナーをわきまえない馬鹿者とは接触したくありません。
| - | 03:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
不味い魚は食わない
 アライグマやブラックバスなど、海外から日本国内に持ち込まれた生物(外来種)による生態系破壊を防ぐため、今年6月「特定外来生物被害防止法」が公布されたが、問題の発端となったブラックバスを駆除を含む規制対象から外そうと、釣り具業界や議員連盟がロビー活動を展開。 (読売新聞)

 普通に暮らしている人間が飼うのは、家畜であるべきだと俺は思います。
 古代から、喰うか喰われるかの壁を乗り越えて。人間の食い扶持を何らかの形でサポートする動物たち。犬とか猫とか馬とか牛とか羊とか鶏とか。

 アライグマとかワニガメとかともかく視覚的、特種的優越感を持たせるための飼育は、動物園の様な知識と技術のバックボーンと、適切な設備、そして資金が無い奴は飼う資格はなく、ましてや飽きたからと言ってワニガメのような凶暴な爬虫類をドブに捨てるような馬鹿野郎は指の4〜5本を喰いちぎらせれば良いと思います。

 全くの偏見ですが、俺はキャッチ&リリースとゆう考え方が大嫌いです。殺して、喰って、はじめて命の大切さが判ると思います。

 そこいらの考えの足りない釣り具屋が、そこいら中にブラックバスを放流して、日本在来種を食い荒らすに任せています。

 「ファイトが面白い」なぶり殺しは抵抗するほど面白いですからね。
 エサもアルミ板も見分けがつかん様なガサツな魚を釣る価値はそれだけでしょう。
 何がリリースですか?「命の大切さを教える教育にも役立つ」よくも恥ずかし気もなく寝言を言えたもんです。あんなタフな魚を、なぜリリースするか?
 不味くて喰えないからです。美味けりゃ増えすぎが問題になったりしません。

 俺の祖父は漁師でしたが、子供の頃見せられた、釣った魚をしめる(殺す)所は今でも
キツく感じる光景です。棍棒で殴ったり。脳天に出刃で切れ目を入れて即死&血抜きとか。タコなんか船縁に叩き付けられたあと裏返しです。
 そして最後には「超美味い」刺身が出現するのです。ものを喰う事は、命を喰う事です。祖父は漁師としてのプロの仕事をやっただけですが、バカなガキにも、「命を奪って喰う」という認識を与えてくれました。

 バスを釣りたければ、外国に行くか、バスの釣り堀を作るかして欲しいと思います。
 日本で「ファイト」を求めるならへらぶな釣りをやれば良いでしょう。道具の金のかかり方は、基本的にブキッチョなアメリカ人が作ったロッドとルアーなんかハナクソのように吹き飛びます。竿に使う竹の乾燥だけで何年もかかる代物です。

 一番驚いたのは、この「特定外来生物被害防止法」からバスを外すロビーが居る事です。事は「娯楽」が環境破壊に繋がる事を阻止しようとする法律です。重要ですが「反対」するためにロビー活動をするようなヒマは議員には無いです。
| Science/Technology | 02:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |