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運命の艦(ふね)
GALACTICA/ギャラクティカ 【承:season 2】DVD-BOX 1
GALACTICA/ギャラクティカ 【承:season 2】DVD-BOX 1

「BATTLESTAR GALACTICA」
 30年前、スターウォーズブームに乗って、「ナイトライダー」のプロデューサーとしても有名な、グレン・A・ラーソンによって作られたTVシリーズ「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイクです。

 遠い未来、ある星系で繁栄する人類が、自らが作り出した生命体サイロンによって侵略を受け、ほぼ全滅。宇宙に逃れた僅かな人々と、唯一の軍艦(バトルスター)であるギャラクティカが、サイロンの追跡を退けつつ、新天地をめざすというストーリィ。
 
 新シリーズもほぼ同じ設定ですが、前作の牧歌的というか、昔の西部劇のようなゆったりとした味わいは払拭され、よくここまで緊張感を研ぎ澄ますことができるのかと驚かされるばかりです。
 ソリッドでタイト。ダークでヘヴィです。(何の事やら)

 まるで、星野之宣 の「ブルーシティー」+「巨人たちの伝説」をそのまま実写にしたかのような、大エクソダス・ドラマ。
 そして何があろうと登場人物のキャラクタによってドラマを回すというゆるぎない演出方針。
 また、ほとんどのシーンが手持ちカメラで撮影され、特撮シーンも、その味が加味され、地味(意図的な)なメカ・戦闘シーンに異様な凄みがあります。


 ■

 舞台こそ未来の宇宙空間ですが、ギャラクティカ艦内や、街、登場人物の風俗や銃などの小道具全てが、現代、ないしは今から30年くらい前のテイストで統一されています。

 そして、演出の傾向として、スターウォーズやスタートレック等、米国の宇宙SFドラマと、宇宙戦艦ヤマトをはじめとするいろんな日本の宇宙アニメ積年の集大成といった趣を持っています。 
 敵役サイロン兵の造形、とくにモノアイ。トリッキーな機動そのままの異様な噴射煙をたなびかせるミサイルの描写(宇宙空間ではそんなもん見えない)、スラスタをふかして機動するギャラクティカ艦載戦闘機バイパーの描写、ハリネズミのように装備された対空火器を撃ちまくり、弾幕を張るギャラクティカの描写。
 破壊され、火災が発生した区画を閉鎖し、エアロックを開けて一気に減圧、鎮火させる。兵員を残したまま。宇宙戦の非情。

 このへんの演出は、日本のアニメーションからの影響が色濃く出ています。ひとつひとつのアクションを挙げれば、まんまパクリと言えなくもない。

 しかし、ストーリィ全体のモチーフは、「戦うアメリカ」の歴史。
 サイロンの急襲はやはりパールハーバーを思わせますが、時代性を感じさせるのは、その容赦無さ。そこはもちろん、ポスト911のドラマでもあるからです。
 そして、ギャラクティカにまつわるエピソードは、豊かな米海軍の歴史。空母エンタープライズや戦艦ミズーリ等、太平洋戦争を戦った米軍の殊勲艦たちによるものです。

 ギャラクティカは苦難に見舞われ続けますが、そのあたりはパールハーバー急襲を免れたところから始まり、幾多の活躍と苦難。それに伴う損害をくぐり抜け、あと少しで戦争が終わるというところで伝説的なカミカゼ攻撃によって半身不随になりドックで終戦を迎えたという、空母エンタープライズからもモチーフを得ていると思います。

 日本人のメンタリティには、やはり戦艦大和がありますが、その、ひとつの艦が、民族の運命を象徴する。考えてみれば当たり前のことですが、ある程度の海軍を持つ国は、全てそういった艦を持っています。

 「バトルスター・ギャラクティカ」は、その骨子をはるか未来の宇宙に舞台をうつし、類い希なドラマを創り出すことに成功しました。
| 魂の映像 | 14:53 | comments(0) | - | pookmark |
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