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その奥は深いのか。
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カッコ良さ裏返る
1980X (紙ジャケット仕様)
1980X (紙ジャケット仕様)
中村治雄,鈴木慶一

 「狂い咲きサンダーロード」が、単体DVDで発売されることを知ったとき、個人的に一種の恐慌状態となり、無性に挿入曲「ルイーズ」が聴きたくなったのでした。

 「狂い咲き〜」は泉谷しげるやロッカーズの曲がフィーチャーされ、映画のパワーを激しくブーストしています。中でも俺は、PANTA&HALの一連の曲が特に好きです。

 「ううう」あらぬ呻きを上げながら、まさか有るまいと思ったItunes MusicStoreに、いきなりありました。「ルイーズ」が入っているのは題名もちょっと小っ恥ずかしいアルバム「198X」。

 PANTA&HALのボーカルPANTAは、「頭脳警察」と言うバンドにいましたが、俺は学生時代から中道穏健派なので、なんとなく敬遠していました。
 「狂い咲き〜」を観た瞬間、「たたき割ったビール瓶握りしめて〜」と、「ルイーズ」の歌詞を殆ど憶えたにもかかわらずです。

 ■

 このアルバムで歌われるモチーフ。
 「モータードライブ」(フィルムカメラを、外装パワーユニットで巻き上げ連写するシステム)
 「バーダーマインホフギャング」「アウトバーン」「Audi80(100)」(ドイツ赤軍(学生左翼過激派)が、日本で言えば経団連会長を誘拐・殺害した事件)
 「IDカード」「背番号制」
 「トリックスター」
 「試験管ベビー」(体外受精児のことを当時はこう揶揄した)

 今聴くと、思想とか時代とかより、圧倒的な「男の子感」に乗せられ、一気に一枚聴きあげてしまいました。
 アニメソングのようなテンションの高さです。

 ■

 「男の子感」といえば、同じ時代に大活躍した井上鑑のアルバム「預言者の夢」の疾走感と重なります。
 井上鑑は、80年代のCM曲のキングですが、もっとも著名なのは寺尾聰「ルビーの指輪」のアレンジです。
 彼のオリジナル・アルバムである「預言者の夢」は、全ての曲に実在、あるいはフィクションのモデルが存在し、やはり「ガーディアン・エンジェルス」「リンドバーグ」や、奇しくも「モータードライブ」も歌われています。(別のアルバムだとAudi Quattroも出てきたりする)

 特に共通点がある感じでは無いのですがこの2作、カッコ良さを追求するあまり、良い意味で子供っぽい作品になっているところがたまらなく好きです。

予言者の夢 PROPHETIC DREAM
予言者の夢 PROPHETIC DREAM
井上鑑
| 魂の音楽 | 22:55 | comments(0) | - | pookmark |
CASANOVA SNAKE
カサノバ スネイク
CASANOVA SNAKE


“銀行を襲うのさ
 国境へ逃げるんだ”(GT400)

 なんともいえない、懐かしく荒くれた詞に惹かれて、もはや存在しないバンドの、5年前のアルバムを手に入れた。

 不順な動機というか、カラオケで歌ってやろうと思ったのだ。

 アルバム全体は、素晴らしいスピード感と切なさにあふれている。

“どす黒い雲、ぶち抜いたあと
 俺がいるだけ
 お前がいるだけ”(Dead Star End)

“サイレンで踊るお前に恋をして
 開放されたプラズマみたいに堕ちてくだけなんだ”(Prasma Dive)

“裸の太陽は、追いかけてきたけど
 ここから先はもう、西は終わりになる”

“裸の太陽は、とっくに消えたけど
 ここから先になら、見えない西がある”(裸の太陽)

“Ah悪魔に、Ah俺のこと
 売っぱらった天使抱いて眠る”(Angie Motel)

“運び屋の宝物、カーラジオ
 黒光り、ロマンスが
 心臓に、啼いたのさ
 あの場所へ、連れてってくれないか
 ピストル・ディスコ”(Pistol Disco)

 ウォルター・ヒルの「Street Of Fire」という作品は、冒頭に「Rock'n Roll Fable」という宣言がなされ、50年代の雰囲気のする、架空の街でロックとアクションの騎士物語が繰り広げられるが、「Casanova Snake」はアルバム全体が童話のようだ。

“Oh、神の手は
 滲む、ピンク”(Drop)

 最終曲。全開走行の果ての、まるで音の壁を突き破ったような静けさ。


ストリート・オブ・ファイヤー
Streets of Fire
| 魂の音楽 | 23:57 | comments(0) | - | pookmark |
忘れ得ぬ律動
 成すべき事を成し、逝去という言葉がこれほどふさわしい時はないでしょう。では、何故俺は泣いているのでしょうか。

 伊福部昭、逝去。

 広大な原野を、切り取ってきたような。あるいは、太古の、言い知れぬエネルギーを律動に変化(へんげ)させた圧倒的なシンフォニー。
 その力を得て、ゴジラが、ラドンが、モスラが、轟天号が、座頭市が、大魔神が、釈迦が、大和武尊が、海を往き、空を駈け、地を走り、あるいは不動のまま、スクリーンを圧倒しました。

 倍音を重ねる独特のせり上がり感。音圧を操る極限のオーケストレーション。幼稚園児のころから、俺と同年代の奴らは、この高度な作曲に素で触れていたのです。

 東宝の怪獣・SF映画で、怪獣と戦い、あるいは地球存亡の危機に、果敢に立ち向かう自衛隊を、伊福部昭の勇壮な旋律が彩りました。この原体験がなければ、今俺は自衛隊シンパではなかったかもしれません。

 伊福部昭の、映画音楽以外の曲もかなり聴きましたが、血がたぎるような、民族音楽的な力強い作品でした。

 俺は知古のあった人以外、訃報にふれても簡単に「ありがとう」という言葉は使いませんが、今日ばかりは、素晴らしい音楽をありがとう。と、言う他なく。

| 魂の音楽 | 03:42 | comments(0) | - | pookmark |
レナードとドミトリー
 ショスタコーヴィチ・交響曲第5番は、大袈裟でドラマチックで大好きですが、この曲を知ったのは、1978年、スターウォーズの大ヒットと日本上陸で、慌てに慌てた東宝と東映が、泥鰌狙いを目論んだ事に始まります。

 その黄金時代がジョージ・ルーカスを育てたとも言える東宝は、「惑星大戦争」というタイトルからして終わっているSF映画を製作しました。主役の1人が池辺良なので、ケバい「潜水艦イ-57降伏せず」といった雰囲気でした。

 一方、東映は「宇宙からのメッセージ」を製作。監督は深作欣二。真田広之、千葉真一、成田三樹夫、天本英世、等等、今見るともの凄いラインナップですが、深作監督亡き今、このキャストを演出できるのはクェンティン・タランティーノだけでしょう。

 この映画に、引用したのかどうなのかは判りませんが、第5番第4楽章の主題が使われていました。

 4楽章からなるこの交響曲は、3楽章まで、沈鬱だったり、雲の晴れ間のような明るい、けれど重いモチーフが続き4楽章で、まさに最終決戦としか言いようのない、華々しい展開を見せます。

 この曲はスターリンが君臨するソビエトで、「革命」と副題を付けられ、それからくるイメージどおりの、あまり面白くない解釈がなされていましたが、ショスタコーヴィチは違うことを意図していたようです。
 N饗か何かの演奏を、エアチェックして聴いていたバカ高校生にも、コミュニストの都合だけではこんなカッコイイ曲はつくれないと思っていました。ほんとです。

 最近は、「では誰の演奏が良いか?」をやっと考えるようになり、どうも、レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルが良いらしい。という事で入手。

 ショスタコーヴィチが健在だった1959年、バーンスタインとニューヨーク・フィルはモスクワで交響曲第5番を演奏しました。演奏が終わると、ショスタコーヴィチはステージに上がり、バーンスタインを抱きしめたそうです。
 その演奏は録音されましたが、残念ながらLPレコードです。それに匹敵すると言われる、1979年、日本での演奏を手に入れて聞きました。

 飛ぶような演奏です。一回目は物足りなく感じました。だんだんスケールのでかさが解ってきました。

 バーンスタインは、このドラマチックな曲を迫力満点に(満点なのですが)振るのではなく、抱きしめるように指揮したのではないでしょうか。
厳しい時代に生まれた交響曲、封印した思い、身勝手な評価、ご都合主義の解釈。

 この曲が秘めたものを、バーンスタインは音で昇華させた。敵国とされている国から来た豪快な指揮者は、音楽の無国籍性、いや、それ以上の力を見せたのだと思います。交響曲第5番の真の力を。

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
| 魂の音楽 | 13:42 | comments(0) | - | pookmark |
音楽の時間
のだめカンタービレ (11)
のだめカンタービレ (11)
二ノ宮 知子

 例の(何が)「のだめカンタービレ」を読んでいる。
 クラシックは好きだが、よく知らない。
 「のだめ」はギャグの冴えが身上だが、登場人物(特に千秋)が曲と語り合い、モノにして行くところが好きだ。

 小学校の授業は工作以外何もかも嫌いだったが「音楽鑑賞」だけは好きだった。
 曲に勝手なストーリィをつけて魂を飛ばしていた。
 だから、ドラマチックで大袈裟な交響曲が好きだ。チャイコフスキーとかショスタコーヴィチとかホルストとかマーラーとかシベリウスとかエルガーとか。

 モーツァルト好きな人には、わりと馬鹿にされた。

 馬鹿にされるぐらいだから嗜好も歪んでいる。
 ワグナーの「ヴァルキューレの騎行」は、なんといっても「地獄の黙示録」のサントラだ。
 ヘリとマシンガンの音がしない「ヴァルキューレの騎行」は物足りない。

 マーラーの5番は「ベニスに死す」のアッシェンバッハのように死にそうな気分になる。あんなくたばり方は良いなあ。

 そんなデタラメな状態でも、出てくる曲はけっこう解る。なにより富田勲を聴きまくったのが大きい。ライナーでがっちり解説してあったから。しかも富田勲の解説はものすごく解りやすい。

 ラヴェルやドビュッシーあたりになると、大学時代にモテたい、というか特定の女子にモテるために(口説いてると書きゃ良いのか)勉強した。
 その女子に関係なく、「逝ける王女のためのパヴァーヌ」などは泥酔して聴くと泣く。

 ロドリーゴの「アランフェス」は、押井守の「イノセンス」で使われ、高い評価を得ているが、ベストは、マイルス・ディビス+ギル・エバンスの「スケッチズ・オブ・スペイン」だと思う。
 おそろしく正確な演奏が必要で、ジャズでなくクラシックのプレイヤーを集めてレコーディングされた本作は、何度聴いても鳥肌が立つ。
 それまでのベストは、富田勲『宇宙幻想」に収録されているやつだったが。

スケッチ・オブ・スペイン+3
スケッチ・オブ・スペイン+3

 いつもながらだが、今日のエントリは特にデタラメ。

 「のだめ」に、背が低いが、指揮をする時にジャンプするキャラクターが出てきて、そのシークエンスがすばらしく多幸感に満ちていたので。

| 魂の音楽 | 02:59 | comments(0) | - | pookmark |